お隣さんはシングルさん3

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「テヒョン君起きて？
今日はデートするんでしょ！？」



ジョングク君とでかけたあの日を
ずっと根に持ってたテヒョン君。


しっかりと変装してバレないようにする！と
頼み込まれて今日それが実現する。


なのに当の本人はお寝坊さん。
もう…。


ぽやぽやと起きてきて
ご飯食べるのもぽやぽや


大丈夫か？と思いながら
顔洗って戻ってきたらイケメンなんだもん。
びっくりしちゃう。


「うわぁ〜なんか新鮮だね！イイ！！」


今日は絶対バレないように
いつものテヒョン君風な
彼のお気に入りは封印。


どこにでも居そうな
ダメージジーンズにオーバーすぎないTシャツ。
周りに馴染むようなスタイルにしてもらった。


いつものテヒョン君を見慣れてるから
なんてことないこんな格好が新鮮で良き。


それにキャップを被せ
白のマスクでアクセサリーも封印。


本人は不満げだけど
バレない為には致し方ない。

デートと引き換えに諦めてくれた。



外に出れば気にならなくなったみたいで
ご機嫌に鼻歌なんか歌い出してハラハラする。


やめてくれよ、君歌手だよ？
変装した意味。バレるから。



彼が行きたがったのは水族館。


薄暗いからバレにくいし
あの幻想的な雰囲気が好きなんだそう。


久々に行くから私も楽しみ！





「わぁ〜キレイ」

TH「Aちゃん見てこの魚可愛い！」


熱帯魚コーナーの可愛い魚に
興奮して手をぐいぐい引っ張ってくる。


マスクで顔が隠れてるけど
唯一見えてる目がもう
楽しい！！って言ってて
子供みたいに喜んでて本当可愛い。笑





「うわぁ…おっきい水槽…」

TH「すごいね…きれい…」


1番大きな水槽の前


私たちの背の何倍も高い水槽には

小さな魚からカメ、大きなサメまで…
色んな魚が悠々と泳いでいて
幻想的な光景に2人手を繋いで立ち尽くす。


ただただ無言で眺めるこの時間。

日頃の忙しない日常が嘘のような

なんだか贅沢な時間


TH「なんか、曲書けそう」


ふふ、やっぱりなんでも仕事に繋がるんだね？



2人もいいけど…
サランも連れてきてあげたかったな。

リスクが多すぎて
3人でおでかけは現実難しいけど。



TH「サランも連れてきてやりたかったな」



テヒョン君も同じように
思ってくれたことが嬉しくて


現状叶わないとわかっていても
口に出してしまうくらいに
サランのことを考えてくれる
テヒョン君が愛おしくて


…私はこの人なしじゃ生きていけないと思う。

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