89話目、にゃ！ ページ45
.*･ﾟ .ﾟ･*.
学生が言う "夏休み" が終わった。
もう新学期に入って少し経つ頃。
私は、いつものように起きた。
「ううん…ふぁぁ」
目をこすり、思い切り伸びをする。
今日は何をしようかな？
テレビを見て過ごそうかな、寝ようかな？
まだ目が開かず、寝ぼけている頭で考える。
しばらくすると、そらるさんが起きてくる。
私はこれまたいつものように朝の挨拶をする。
「おはようございます、そらるさん！」
いつもだったら「あぁ、おはよ」などと返してくれるそらるさんが、今日は何も言わない。
こちらを凝視してるけれど、何も言わない。
「そらるさん？どうしました？」
「いや、こっちの台詞なんだけど…」
「へ？」
「…っ、よく見ろよ…」
「？ 何をですか？」
「…自分しかないだろ！」
そこまで言われてやっと自分を見下ろす。
言葉が出なかった。
人間の私だ。
「戻った…戻った？」
いやいや、でもこの前の事があるし、言いきれないんじゃ…？
「A、お前、何時に起きた？」
「そらるさんが起きてくる20分くらい前ですかね…？ずっと寝ぼけてましたけど」
「気づかなかったのは寝ぼけてたせいなのか…？」
「笑っちゃいますけど、そうですね…」
前は起きた後すぐに戻った。でも、今回は起きてからきっと30分近く経っている。
ということは。
「信じて、いいんですかね？」
「…うん、きっと。」
「…っ、よかった、よかったぁ…」
「泣くな泣くな、ほら」
そらるさんが差し出してくれたティッシュで涙をふく。だって、だって…
「ずっと願ってた事が、叶って、嬉しくて」
「よしよし… よかったね、頑張った」
そらるさんは、色々な感情が混ざりあって泣きじゃくる私の頭を優しく撫でてくれた。
本当によかった、本当に…
「…落ちついた？」
「はい、ありがとうございます…」
「それはよかった」
ずずっと鼻をすすると、私は姿勢を正した。
伝えなきゃ、色々と…
「そらるさん」
「ん？」
「今まで、本当にありがとうございました…！そらるさんがあの時拾ってくれなかったら私、どうなってたか…あと、」
「あーあー、そういうのなし！！」
「え、でも」
「…戻った記念、それに、一緒に過ごせる最後の日。ってことで、今日は遊ぼう？」
「…はい！」
一緒に過ごせる最後の日、が悲しかったけれど、なるべく明るく元気に返事をした。
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かやの - 文才裏山ですw最後本当に泣きました!!泣きすぎて親に引かれましたしwこれからも頑張ってください!! (2016年3月14日 21時) (
レス) id: 6860f5d402 (このIDを非表示/違反報告)
ぱちょ(プロフ) - Time(タイム(´・ω・｀))さん» 読んでくださりありがとうございました！ヽ(；▽；)ノ おぉ面白そうです…！候補に入れさせて頂きます〜！本当にありがとうございました！ (2015年12月25日 12時) (レス) id: decc77d4da (このIDを非表示/違反報告)
Time(タイム(´・ω・｀))(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しく見させていただいてました！番外編なんですが、そらるさんが猫になったのを見てみたいですwこれからも頑張って下さい(*´ω`*) (2015年12月24日 20時) (レス) id: bd7679f65e (このIDを非表示/違反報告)
ぱちょ(プロフ) - 白黒＠青髪うにーは天使さん» はじめまして！(*･ω･)*_ _)そうですねw 更新頑張ります…！コメントありがとうございました(´∀｀*) (2015年11月21日 23時) (レス) id: decc77d4da (このIDを非表示/違反報告)
白黒＠青髪うにーは天使(プロフ) - ぱちょ様初めまして！何時も楽しく読ませて頂いてます！更新が楽しみです(*≧∀≦*)とうとう、他の人にもばれちゃったんですね。凄い続きが気になってます！更新頑張ってください!! (2015年11月21日 22時) (レス) id: acbb76356f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちょ | 作成日時：2015年9月22日 11時
