【そ/ら/る】ぬこになりまして。【歌/い/手】

37話目、にゃ！ ページ40

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ゆっくりと目を開ける。
…あ、そういえば寝てたんだっけ。

むくり、と起き上がると、自分の上に影が出来ていることに気づいた。


「…そらるさん？」
そ「…」


そらるさんは私を膝の上にのせている。
手が私の背中に乗っているあたり、撫でてくれているうちにうとうとしてしまって、そのまま寝ちゃったのかな？


「よっ、と」


さっ、とすり抜けて、時計を見上げる。
時刻は13:20。お昼を過ぎてる。
そらるさん、案外帰ってくるの早かったんだな。私は何か食べよ。


そう思って、そらるさんが行く前に用意してくれていたご飯を食べる。

あ、美味しい。
そらるさんやっぱり料理上手だな。


黙々と食べ、水も飲みほす。
ごちそうさまでした〜。

くるん、とターンして、ソファに戻る。
ちらり、とそらるさんを見るともぞもぞと動いている。起きたのかな？


そ「…A。おはよ、あとただいま」
「おかえりなさいそらるさん！」


私はにっこりと満面の笑みで返した。
何故か幸せな気持ちになる。


…幸せな？


…え？あれ？


…なんで！？



…なんで、こんなに嬉しいんだろう？
挨拶、してくれただけなのに？

当のそらるさんは、伸びをしてから立ち上がって冷蔵庫を見ている。


何作ろうかな、と呟くそらるさんの横顔が、



いつもより格好良く見えるのは何故？

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