おとなりさんその33 ページ35
＊そらる Side＊
その後、まふまふたちは俺に彼女をよろしくと言って帰っていき
俺は何とか落ち着いたAを連れて、そのまま俺の家に帰ってきた。
ソファーに座らせて、タオルを渡しておく。
「こんな時は…甘いものの方がいいかな。」
そう思って、暖かいココアを入れて持っていけば
傍から見ても震えが止まっていない彼女がいた。
「大丈夫？…いや、大丈夫じゃなさそうだね。」
「ごめんなさい…こんなことになっちゃって…」
「気にしないで？それに…俺達がいるときでよかったよ。守れなかったら…大変だった。」
「…はい。」
これは、Aから話し出してもらわないとなぁ。俺からは聞いちゃいけない気がする。
それを、彼女も察したのだろうか。差し出したハンペンを抱きかかえながら
ポツリ、ポツリと話し出してくれた。
「…うちは、私が高校生の時に両親が離婚したんです。」
「うん。」
「それで……私は、母親と一緒だったんですけど。すぐに再婚して…いや、こんな話…」
「こーら、言いだしたなら言っちゃいなって。」
多分、けっこうしんどい悩みか何かあるんだろうな。
大丈夫、俺はいつだってAの力になるし、味方だもん。
「…それで、その再婚した父の連れ子があの…弟なんです。」
「うん。」
「…それで……その…。」
「あー…なるほどね。なんとなく察したんだけどさ、好かれちゃったのね。」
「…ごめんなさい、突然こんなこと。」
「気にしないのー、それくらい俺のこと信じてくれてるってことでしょ？」
「…当たり前じゃないですか。」
彼女の前に座っていたが、暖かいココアと一緒に隣に座る。
そこから話し出されたのは、彼女の辛い過去だった。
「弟とは3つ年が離れてるんですけどね。」
「うん。」
「それで、私の事を好いてくれてるんですけど…それがエスカレートしてきて。」
「…なるほど。」
「両親は弟の方を可愛がっているので、見て見ぬふり。自分で逃げるしかなくて…」
「そっか。」
「それで、何も連絡を取ってないのに…なんで……」
そう言いながら彼女はまた震えだす。
その弟君はいわゆるヤンデレ系の愛し方をしてしまったのだろうな。
いなくなったAを、それこそ手元に置いておきたいために探し出した…
俺にとっても迷惑なやつでしかないな。
「A。大丈夫だよ。」
「え？」
「俺に守らせてよ、Aのこと。」
さて、弟君撃退作戦でも考えようか。
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きずもち - そらるさんが可愛すぎて生きるのが辛いんですけど？最近の30路ヤバい………あ、1番右の星押しましたヨーグルト (2020年3月22日 9時) (
レス) id: 1f53132dc8 (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - アイリスさん» 初めまして、コメントありがとうございます！アンケートへのご協力ありがとうございます<m(__)m>これからもよろしくお願いします！ (2020年3月17日 13時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス(プロフ) - コメント失礼します。まふまふさんのものを読んでみたいです！更新いつも楽しみにしています！！ (2020年3月16日 23時) (レス) id: d95e32f949 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - まとめてのご返信で失礼いたします。アンケートへのご協力ありがとうございました(*'ω'*)これからもどうぞよろしくお願いします…！皆様、体調には十分気を付けてお過ごしくださいー！ (2020年3月16日 18時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
華乃(プロフ) - コメント失礼します。センラさんのものを読んでみたいです。更新頑張ってください！応援しています！ (2020年3月16日 12時) (レス) id: 77b1303ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紬-つむぎ- | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/-tsumugi-
作成日時：2020年3月10日 23時
