おとなりさんその15 ページ17
*センラ SIDE*
「「かんぱーい!」」
思い思いに頼んだグラスを合わせる、居酒屋の個室にて。
今ここにいるのはluzにun:cさん、あらきさんにnqrse、それにめいちゃん。
XYZバレンタインデーライブの参加者で、決起集会を兼ねた飲み会…なんやけど。
「そうや、おセンセン最近引っ越したんやろ?」
「そうやけど。」
「どう?新しい家、住みやすい?」
「……まぁまぁ、やな。」
実際の住み心地としてはホンマに普通なんやけど。
運命かと突っ込んだイベントがあったから…なぁ。センラとしてはめちゃくちゃ嬉しいというか。
「なんでそんなにニヤニヤしてるんすかー?」
「は?」
「いや、センラさんめちゃくちゃにやにやしてたよね。」
「えぇ?」
「さては…その家でなんかいいことあったんだ。」
un:cさんの鋭い指摘に、ギクッとなった。
え、いやその…なぁ?なんて、どうやって誤魔化そうか考えていたら
グラス片手に俺に近づいてきたのはあらきさん…あかん、逃げれへん。
「で?どうなんだよセンラさん。」
「あー…えっと、ですね。」
「うんうん。」
「……隣がRouge…でした。」
「…は?」
「そうなんすよ!俺この前姉さんの家いったらセンラさん来るって!」
「うるっさいわ!」
めいちゃんが叫んだのに対して一喝しておくが…これはもう逃げれへんやろうな。
っていうか、ここにいる5人にとって、センラが、Rougeのことを好きというのは
周知の事実というか……ほら、早くもnqrse君がグラスをこっちに向けて着とる。
「へぇ、チャンスじゃんセンラさん。」
「え、いやその…」
「うんうん、なんか面白いことないの?」
「おもろいこと?」
「そうそう、何か進展とかさ。」
「…」
これはだんまり決め込んでも効果はないか…?
俺のグラスが空になったのを見て、すかさずun:cさんが追加を頼んでくる。
広かったはずの個室は、センラの周りだけ人口密度が高い。
「なんもないわ。」
「どっちかの部屋でご飯作ったりは?」
「…それは、あるけど。」
「え、ならけっこういい感じじゃないの?」
「うんうん。」
え、それってまぁ…確かに、2人きりでどっちかの家でご飯……うん。
嫌われてない、とは思うんやけど…なぁ。
「おセンセンなんかアタックせんの―?」
「そうっすよ!」
「どっか行くとかさ。」
「っていうか、バレンタインデーあいつ来れねぇの?」
まだまだ終わらへんなぁ、これ。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年6月26日 23時) (レス) @page32 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - どぅ〜さん» 初めまして、コメントとご指摘ありがとうございます…!とても助かりました。これからもよろしくお願いします。 (2020年6月4日 12時) (レス) id: 620b29a5f9 (このIDを非表示/違反報告)
どぅ〜(プロフ) - pink catの本家はメイリアさんですよ...好きですこれからも応援してます!!!!!!! (2020年6月4日 9時) (レス) id: 952376b9df (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ゆのさん» ゆのさん!こちらにもコメントありがとうございます(●´ω`●)被らないように…とうまく試行錯誤してます(笑)こちらもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
紬-つむぎ-(プロフ) - ありすちゃん?さん» 初めまして、コメントありがとうございます。全部読んでいただけてとても嬉しいです。これからもよろしくお願いします〜! (2020年4月6日 0時) (レス) id: 2363fe1fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紬-つむぎ- | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/-tsumugi-
作成日時:2020年3月15日 15時