おとなりさんのAfter Day’s【歌 い 手】

そらる×イラスト ページ2

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「Aー、そろそろ休憩しなよ、何時間やってんのー」

「あともう少しで終わるんです…」

「もう…何描いてるのさ。」

　
どうも、そらるです。
今日は彼女であるAの家にお邪魔しています。
家主がさっき…正しくは昨日から作業部屋にこもっていて
相手してもらえなくて来たんだけど……いつ出てくるんだろ。

　

「ねーぇ、仕事じゃないんだよね？」

「一応……」

「俺拗ねるよー？」

「待っててください…！」

　

そう言われて断るわけにもいかず、勝手知ったるキッチンでコーヒーを入れて
ついでにAの分のココアを入れてソファーに座って待つ。
…付き合ってから2週間だけど、仕事でもこんなことなかったのになぁ。


　
「ねぇ…俺寂しいんだけどー」


　
置かれているハンペンを抱きしめながらこぼれた言葉は
誰も拾ってくれない…おかげで、昨日の作業はほとんど手が付かなかったし…
これは、ちょっとお説教が必要かなぁ、なんて思っていたらドアが開く音がした。


　
「ごめんなさい、お待たせしま…きゃっ」

「ねぇ、何してたの。」

「え、えと…」

「俺寂しかったんだけど。」

「…ごめんなさい。実は…」


　
抱きしめて、ちょっと不機嫌そうにそう言えば
シュンと、申し訳なさそうにそう言う彼女。
実は…と言った後、少し間が開いて、俺は手を引かれて彼女の作業部屋に。

　
…そこでみたのは。
ディスプレイ一杯に広がっていたのは……俺？


　
「…え？描いてたの…俺？」

「そう、です…今までちゃんと彼方さん…っというかそらるさんを描いたことがなかったので…」

「うわ…すげぇ…」

「それで、描いてたら夢中になっちゃって……」

　
描かれていた俺は、おそらくアイフェイクミーの楽曲がテーマになってる。
それだけじゃない、ワンダーもテーマになっているイラストがあるし……
そのイラストが嬉しすぎて、俺は思わず彼女を抱きしめていた。


　
「…怒ろうと思ったのに怒れないじゃん…」

「彼方さん…？」

「めちゃくちゃ嬉しい…これ、俺にくれるの？」

「もちろんですよ、もらってくれますか…？」

「当たり前でしょ。えー…嬉しい…確かに俺だけで水藻に描いてもらったことなかったもんね。」

「そうなんです。」


　
これは絶対に使おう、もうこの際だから俺らが繋がってるということも公開しよう。
それぐらい凄いイラストだから…あ、でも。


　
「これからは、ちゃんと言ってね？心配になるから。」

「…はい」

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