coffee or milk 2nd

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夜間営業のスーパーで買いたい物買って

その袋をブラブラと振って歩いてると、まぁ見事に臣さんに命中。




『あ、ごめん』


「んー。

てかさ、それで何作るの？」




それ、と袋を指差しながら
丸眼鏡越しに覗かれる。





『それは、、、教えられませんね！』




いや教えるも何も、

買うとこ見てたんだから分かるハズ。




「教えろよ笑」


『やーです』





だってだって

モッツァレラとアボカドとトマトだよ？


もう分かるでしょ、ここまで来たら。





『え、分かんないの？』


「分かんねぇから聞いてるの」



さすが料理しないだけありますね、臣さん。


でも！

楽しみ増えるみたいでいいじゃん。ヒミツって。





「おーしーえーろーよー」


『いだいいだい、止めてよ笑』



教えろ、としつこく聞いては
脇腹をツンツンとつついてくる臣さん。


可愛い〜！

なんちってね。





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夜でも明るいこの都会


ネオンの光や高層ビルから漏れる光




その光達によって、ここは明るく保たれてる。




ここは

月や星の光では明るくならない。




全て人工

自然のものは、まずない。




マンションのエントランスだって、

エレベーターの中だって。





淡い色のものは無く、

ハッキリ明確に色がある。





黒と白、

赤と青、のように。





似た色は皆、ひとまとまり。







この世界、

私がいる世界もそうだ。




似ている色は、どちらか濃い色のほうがほぼ取られる。




なんて厳しい世界に飛び込んでしまったんだ、わたし。





「なーに難しい顔してんだよ」




いや、違う。

厳しくなんてない。



自分が自分に甘いだけだ。

ただ笑って時が過ぎれば誰も苦労なんてしない。





「おーいっ！」


『......あ、ごめん』






何でだろう。

こうやってたまに、誰かといるときに限ってネガティブ思考というか、なんと言うか。



いつもの自分とはまた別の


もう一人の自分、みたいな人間が割り込んでくる。





それがすごく、


こわい。





『なんもないよ、ごめん』




だけど表面と口では、

上手くごまかせてしまうんだ。




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