coffee or milk 2nd

・68 ページ21

.




あぁホルモン美味し


ってパクパク食べてると、思わずそのホルモンを口から出してしまうような

ぶっ飛んだ、でもアキラらしい質問ん投げられた。



「なぁー最近したのいつ」



『ｯｹﾞﾎｹﾞﾎ...なぜ』


喉に詰まりました、ホルモン。

ホルモン君からヘルプ出ました、さっき。




「いやぁー、、気になって？」


『誰が教えるのよ。こんな変態に』




最近したとなれば臣さん。

コトを思い出すと頬が緩む事は分かってるから、敢えて出さない。




「その顔はどっち」


『さぁ』


「ったく焦らすなよ！はい言う！」


『じゃあ何で言わないといけないの？』


「だって自分から話して来ないから」






そりゃそうよ。

だって今日！


恋っぽい体験をしたが為に怒られたんだもの。



勝手に一人で舞い上がって

キャーキャー喜んで。




恋はしないと決めたって、

どうせ三代目の曲を聴く度に考えるんだろう。


恋がしたい、と。




だったら最初から、

出来ない決め事は決めない。






だからなるべく

なるべく脳内に隙間を作らないようにしてた。


恋という、人間にとっては必要な

一種の薬みたいなものを。




『...もう覚えてない』




わざと、嘘をついた。

「あぁ昨日したよー」とは言わなかった。



言ってしまったら、
その薬からは脱け出せなくなりそうで怖かった。




私得意の作り笑顔をバラまいて

いかにも当分してません雰囲気をかもし出す。






だけど幼馴染みには、



「...嘘ついてんのバレバレーっ笑」





私の完璧なる作り笑顔も

薬への抵抗も、



効かなかった。





.

・69→←・67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す