coffee or milk 2nd

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相変わらずアキラの酒豪っぷりにはいつも驚かされる。

そしてその食欲にも。




居酒屋じゃ物足りない、と焼き肉屋さんへ移動してからというもの

一人で黙々と焼いては食べている。


たまぁーに私の分も、「ほい」とか言ってお皿にくれるとこは

変わらない。






「本当にお前、酒飲まないの？」


『...飲まない』



目の前で見せつけるかのようにゴクゴクと飲む姿にはイラッとくるが、

そこは堪える。






「いやぁーAもすっかり女になって」


『変態ジジイ到来ですか』


「おうよ」


『酔っぱらったんだ』


「まーったく」




私の上から下を舐めるように見てくる視線は、

ジジくさい。


てか何を偉そうに言ってんの！

まるで私が最近の今まで子供みたいな言い方じゃん！




「こーんなちっさかったのにさぁー、ブランドも着こなしてるし」



それじゃあ1センチじゃん、ぐらいの大きさを手で表現して

また、くははと笑う。



『一応モデルもやってますんで』


「だよなぁー。テレビつけたらAがいて、本屋の前を通ったらAの表紙がたくさん置いてある。

成長したとしか言えない」


『、ありがと』




それは自分でも分かってる。

かといって自分の姿をまじまじと見たくもない。





『アキラもこれから忙しくなるんじゃない？お三方が卒業されて』





なんとなく知ってはいたEXILE事情


年末は、録画していた歌番組をつければ

精一杯の力を出しきってパフォーマンスするお三方の姿があって。


輝いてるなぁ〜って密かに感動してた私。




特番とかもひっそり録画して、

テレビの前で大泣きしたの覚えてる。笑



「そうなんだよなぁ。俺が引っ張ってかなきゃなんない。これから先」



どこか宙を見据えながら、ボソッと呟いた。


この人はいつだって周りから信頼されてて、

慕われてて。


私も幼いながら「かっこいいなぁー」って、その大きな背中を見てた。



ダンスを知らない私でも、

本気だ。心からダンスが好きなんだ。

って分かるぐらいの熱を込めて踊っていて。



真ん中で堂々と踊るその雰囲気は、

誰にも真似することの出来ないもの。





...って、

私はアキラのファンかよっ。笑




「んまぁ今 未来のこと考えて、その通りにいくってことは難しいからまずは目の前。

目の前の事実に全力注いでる」


『...うん』





私には、

こんな立派な幼馴染みはもったいない。


何度思ったか分からないこの気持ちを、

また今日感じた。



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