coffee or milk 2nd

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「ん、コーヒー」



『ありがと』




「何がいい？」と聞かれて、コーヒーと答えたら

わざわざドリップまでして入れてきてくれた。





ゆらゆらと、カップから逃げるように立ち昇る煙を見つめながら

今日の仕事内容を考えてみる。



ボイトレとジムと、、


仕事という仕事はしないな、今日。



いやだけどジムはキツい。

歌手はお腹に筋肉をつけておかないと、太い声は出ない。
それに私は、声の芯のキーが高いほうだから尚更。


細くなくても細く聞こえがち。




だから


1に筋トレ

2に筋トレ

3にボイトレ


って感じ。笑






あぁキツい。先が思いやられる。

でも歌が上手くなるんならやってやる。

一人でも私の声で、歌で
涙を流してくれる人がいるのならばやってやる。


そのために私は、

眩しいほどのステージに立って歌ってるんだから。





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むにっ。


「なーにそんな真面目な顔してんだよ」




いきなりほっぺたを捕まれたかと思えば

私の心を全て見透かすような発言。



『いたい』


「会話成立してない、はい、何で」


『離してくれたら』


「...つまんねぇやつ！笑」



そう言いながらも、

ニコニコと笑って、私のほっぺた釈放。




『仕事のこと考えてました。あぁ〜って感じで』


「なるほどね、分かる分かる」






臣さんも忙しいから。


、、というより私より忙しいはず。









ストレスや疲れはどんどん積み重なる。

だけどその逆に、睡眠時間はどんどん減っていく。



そんな中での私の癒し。

いや、唯一の疲れが取れる時間がこの、のーんびりとした時間だろうか。




朝からゆっくりコーヒー飲んで

目の前に誰かいる、っていう事実。




久しぶりすぎて感覚がついていかないや。





「作り笑顔じゃなくて、昨日みたいに心から笑ってるAの顔のほうが可愛いよ。そんな真面目くされた顔より」






こーんな人が目の前にいて、

クスクス笑ってるからさ。



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