雨に濡れた黒猫を見つけたのです【キヨ】 (ページ3)

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2匹：キヨページ3

『母上！！！！どうかこの漆黒の猫を雇っても構わないでござるか！？！？』

私はタオルであらかじめ拭いておいた黒猫を見せる

母「え？いいよ」

『そうだよね…ってえ！？いいの！？』

あっさり出た答えにびっくりする

少しホッとする。

母「だってかわいそうだもん！！飼ってあげてもいいわよ！」

『やったー！とりあえず黒猫ちゃんお風呂に入らせてくる～！』

＊＊＊＊＊＊

とりあえずジャージを着て

お風呂のお湯で流してシャンプーで洗わせてあげてシャワーを浴びせた

その途中思い出した

『あ、そうだ、名前どうしよっか！』

名前決めてなかったことをすっかり忘れてた。

名前…名前…

キヨ……？

その言葉がなぜが脳裏に浮かんだ。

なんでキヨなのかわかんないけど…神様が名付けてくれたのかな？

『じゃあ！今日からお前の名前はキヨ！！私たちの家族だよ！！』

シャワーを止めて持ち上げてあげると猫が嬉しそうに鳴いた

《にゃぁ～♪》

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

『これでよし。』

母「よく似合ってるわね～！その首輪！」

私は偶然家にあった赤い首輪にkiyoと書いて首輪をつけてあげた

キヨが動くたびに鈴の音がチリンチリンと心地よくなる。

母「キヨ…ね。いいんじゃない？ちょうど猫欲しかったし！

あ、そういえばあんた明日から夏休みよね？」

『あぁ、うん宿題？大丈夫明日フジくんたちが家に来て一緒に宿題するし！』

母「宿題じゃなくってね、お母さんとお父さん、明日から外国に旅行行ってきま～しゅ！」

『いってら～…ってえ？』

母「ちなみに1ヶ月行ってくるお～お留守番よろぴく☆」

『まじかよぉ…』

《にゃぁ？》

『キヨ、一緒にお留守番だって。』

《にゃぁ！》

私がそう話しかけるとキヨはまるで「わかった！」って言ったかのように鳴いた

私猫と通じ合えるんだ！？そうちょっと嬉しく思いながら

キヨの頭を優しく撫でた