悪女に嵌められたけど最推しだけは信じてくれました

34話 ページ40

エペル「君、大丈夫？火傷とかしてない？」






『うん、エペル君のおかげで大丈夫だよ』







医務室で怪我をしていないか一通り確認して、今は教室に向かっているエペル君と私






『その…エペル君、さっきは助けてくれてありがとうね』






エペル「いやっ、あれくらい大したことじゃないから、うん」






『ホント、感謝してもしきれないくらい』







エペル「…」







黙ったかと思えばじーっとこっちを見てくるエペル君。







な、なんだ？恥ずかしいんだけど…






『えっと…どうしたの？』







エペル「…あの、さ…色々ごめん、何も知らないで疑っちゃって」






『え？』







エペル「君は、人を虐めたりとかするような人じゃないと…思う」








申し訳なさそうに見つめてくるエペル君








エペル「多分、ユウクンもきっと勘違いしてるだけなんだと思う…本当に、ごめん」







『いや、ううん！そんな謝らなくていいから！だから顔をあげて、ね？』






エペル「…うん」






とりあえず誤解が解けてよかった…








『あのさ、またこうやって話かけてもいいかな？もっとエペル君と仲良くなりたいし…』








エペル「…うん！もちろん！」






一年生の友達が増えて嬉しいなぁ…







エペル君と雑談をしながら、再び歩き出す。






　









＿＿＿＿＿＿＿＿それが、あの監督生に見られているなんて知らずに。

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