悪女に嵌められたけど最推しだけは信じてくれました

3話 ページ4

フロイドside



俺はジェイドに用があるため、植物園に向かっていた。



ふと横を見ると、ボロボロの格好でうずくまっていた女の子を見つけた



フロイド「(あーこいつ、ジェイドが近づくなって言ってたやつか)」





たしか小エビちゃんがいじめられたーとかだっけ？
そんな事しそうな奴には見えねーけど。なんかナヨナヨしててイカみたいだし。







…おもしろそーだし、話しかけてみよ♡




「あっは♡何お前ボロボロじゃーん。転んだりでもしたのー？」




A「うるさいなぁ…ほっといて…ってええええええっっっっ！？！？！？』




え、何こいつ。急に叫び出したんだけど。おもしろ。





A『え、あ、あ、あの、ふ、フロイド先輩ですか…？』



フロイド「ん、そーだけどぉ？」



めっちゃ目ぇキラキラしてんじゃん。そんなにうれしーのかな？




A『あ、あの…なんで話しかけてくれたんですか…？私みんなに嫌われてんのに…』







フロイド「は〜？俺が誰に話しかけようが別によくね？』






A『いやまあそうですけど…』





フロイド「てかなんでそんなボロボロなの？」
　






A『ああいや、これはただ魔法当てられただけで…』






フロイド「魔法？イカちゃんいつもそんな事されてんの？」



A『まあそんな感じですね…』



「ふーん…」



へー、イカちゃんってそんな事されてんだ。興味なかったから知らなかった。




たしかにジェイドもアズールもイカちゃんにだけ当たり強いしね。



A『あ、あの…』



「ん〜？」









「話しかけてくれて、ありがとうございます」








そう言って、彼女はくしゃりと笑った









ドクン









「…？」









A『じゃあ私はこれで！』ﾀｯ









え、なんか、心臓、ドクドク言ってんだけ、ど









「…あはっ♡俺、イカちゃんのこと気に入ったかも♡」

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