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俺のものじゃない彼女 ページ42

ーーーテギョンsideーーー

さっきからミンジュンがAにベッタリなのはずっと視界に捉えてる。

…なんであんなに近いんだよ、とか。
…そんなベタベタ触る必要あるのか、とか。
…Aの表情も緩みっぱなしだし、とか。
…なんでこっそりとウヨンの手を引いて部屋から出て行ったんだよ、とか。


色々思う所はあっても。


あいつは俺のものじゃないから。


そんな言葉は飲み込むしかない。









ーーー俺にとってのAは、
なにも最初から特別な存在だったわけじゃない。

いつだって1番近くにいたアイツ。
親友だったアイツ。
例えば一晩一緒に過ごしても、当然なにも起こらない、と誓えるくらいーーいや、男だから少しはムラっとするかもしれないけれど、それでもーーー絶対的な友情関係が成り立っていた。


だけど。


もう3年程前。
Aは、俺の特別な子になった。




綺麗系な見た目とは裏腹に男勝りで、
笑ったり、怒ったり、不貞腐れたり、凹んだり、喜怒哀楽の激しいAだけど、
出会ってから泣くところは見た事なかった。

ボストンに来た頃、ホームシックになっていたときも。
彼氏と別れた時もそうだった。
泣かずにヘラヘラ笑ってたっけ。

言葉の通じない韓国に来て、気の強い韓国人の中に放り込まれた時も気丈に頑張ってたし。
家族が日本に戻る事になって、だけど仕事が決まったばかりでひとり韓国に残ることになった時もーーー



あいつは泣かなかった。
俺の前でさえも。




だけどあの日…
あの雨の日…


「……デ、デグ〜〜〜泣」


電話口から聞こえた、明らかな泣き声に、慌てふためいて。


「はっ?!おまっ…泣いてるっ?!えっ?!Aが?!←」

「うぅ〜〜…ぅわーーーん!泣」

「ちょっ、す、すぐ行くから!待ってろ!!!」


まだ今よりも自由が利かなかったあの頃、少し緊張しながら宿舎から抜け出した。
タクシーに飛び乗って、15分ほどで着いたAのマンション。

そういえばまだ鍵も持ってないしロック番号も知らなかったあの頃。

エントランスでピンポンして、無言で開いたドアをすり抜けてエレベーターに飛び乗った。


…なんで、こんなに焦ってんだ?

途中、ふと湧き上がった疑問。
だけど確かに俺は焦ってて、
一刻も早くAのところに駆けつけてやりたかった。

部屋の前まで来てドアに手を掛けると同時に、まだ力を入れてないドアが開いて…




特別な子→←可愛いうちの子



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設定タグ:2PM , テギョン , 親友   
作品ジャンル:恋愛
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はるか(プロフ) - 初めまして。とても面白かったです。続きが見たいのでパスワード教えていただきたいです! (2022年12月13日 13時) (レス) @page45 id: c919f8f3dd (このIDを非表示/違反報告)
wanyantaro(プロフ) - はじめまして。続きが読みたいのでパスワード教えて下さい。 (2021年7月12日 0時) (レス) id: c0a66bd2e3 (このIDを非表示/違反報告)
alisassas(プロフ) - パスワードを教えていただきませんか!続き読みたいです! (2021年6月27日 2時) (レス) id: 79b1957f22 (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - パスワード教えて下さい。お願いします (2018年11月19日 17時) (レス) id: ce80ff39ee (このIDを非表示/違反報告)
Naishan(プロフ) - パスワード教えてください!続きが気になって気になって… (2018年3月29日 11時) (レス) id: 4ed97d097a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:m | 作成日時:2013年4月1日 18時

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