A! と驚く僕の夢19

いつもどおりが落ち着く（誠也/空野）9※ ページ14

(大晴side)

誠也「何をもうせえへんねん」
Aは足をバタバタさして身を捩っても、
厳しくお尻を叩かれとる。
小っちゃいお尻を覆うように叩かれて、
Aのお尻はもう痛そうに赤くなっとって
痛みに悶えてお尻を浮かそうとしてるんが見える。
パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！…
『いたいよぉぉっ！もうせえへんからっ…うぁぁっいたいぃぃっっ！せーやくんっ…せーやくん…っぺんぺんいややぁぁっっうわぁぁぁぁぁんっっ！！』

誠也「嫌なだけやな？」


(Aside)

パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！…
『ちゃうっ…ちゃうからぁぁっ…いたぁいっっいたいよぉぉっうわぁぁぁぁぁぁんっっ！ま、まさかどくんったすけてぇぇぇっっ！！』
お尻がジンジン痛くなって、
もう我慢できひんくて、

視界に入った正門くんを呼んだ。

正門「…助けへんよ、反省せえへん悪い子は」

『！！いやぁぁぁぁっっ』
両手を振り払って必死に正門くんのほうに手を伸ばしても
そっぽ向かれた。
『ごめんなさいったすけてぇぇっっ！』

誠也「“助けて”とかちゃうやろ。」

パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！…
『うわぁぁんっだってぇっ…せーやくんのペン痛いねんもんっっっ』
お尻がヒリヒリジンジン痛い。

誠也「そんな余計なことばっか言うとるとお尻真っ赤なるで。」

『いややぁぁっ』
たぶんもうなっとるー！めっちゃ痛いー！！

誠也「A？」
パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！パンッ！！…
『いたぁいっうわぁぁぁぁんっっ！！ごめんなさいっごめんなさいぃぃっっ！！』

誠也「何が“ごめんなさい”？」
パンッ！ パンッ！ パンッ！ パンッ！ パンッ！…
『いた…っっ…いたいっ…うわぁぁぁぁぁぁぁんっっ…ろ、…っろうかっ…はしらへんっ…っっ』


(誠也side)

大泣きのAに手を緩めたら
やっと言い始めた。
遅いねんて。
余計なことばっか言うんやから。

誠也「あとは？」
パンッ！ パンッ！ パンッ！ パンッ！ パンッ！…
『ふぇっ！？あと…！？…っいたいっ！うわぁぁぁんっっもうわからへん〜っ！ごめんなさい〜っ！いたぁいっ！！せーやくんごめんなさいぃぃっっ』

泣きすぎやろ。そんな強く叩いてへんし。

手を止めて、ひっくひっく泣きじゃくる
Aの小さい背中の真ん中に手を当てた。

いつもどおりが落ち着く（誠也/空野）10※→←いつもどおりが落ち着く（誠也/空野）8※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す