A! と驚く僕の夢12 (ページ4)

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力は強いけど（大橋/、誠也/）ページ4

(Aside)

ステージ近くの階段で、
那波くんとちょっとだけ鬼ごっこしてたら、

白熱して夢中になって前見てへんかった。

『那波くん、こっちやで〜！』

ダッシュで階段降りようとしたら、

前向いた途端に何かぶつかって、

落ちそうになった。
『うわぁっっ』

大橋「大丈夫か〜？Aと俺の体格差やなかったら
たぶんどっちも怪我してるで？」

左腕で抱きしめられるみたいに受け止められてて、
顔上げたら大橋くんやった。

『大丈夫…』
おれもびっくりして、後ろを振り返ったら
那波くんが降りてくるとこやった。

大橋「那波、また鬼ごっこしてたん？」

那波「はい…！」

大橋「ここでやったアカンやんな？」

那波「ご、ごめんなさい…っ」

大橋「Aもわかってたやろ」

『！！』

大橋「2人ともお仕置きやなぁ」

『イヤやっ…！おしおきイヤ…っ！！』

前に大橋くんからおしりぺんぺんされたら
痛すぎたやん…！！絶対イヤっっ！

那波「あっ…A！」
後ろから那波くんの声も聞こえたけど、

おれは必死に逃げて、
階段の横のドアを開けて逃げ込んだ。

そこは、普段、入ったアカン言われてるとこで。。。

真っ暗やから奥までは入られへんくて、
ドアの近くで止まってたら、

ドアが完全に閉まる前に、
少しドアが開いたまま声が聞こえた。
大橋「A？そこ入ったアカンで」

声も言い方も優しいけど
おしりぺんぺんはめっちゃ痛いの知っとるもんっっ。

大橋「早よそっから出え？」

『…ぜったいイヤや！おしりぺんぺんイヤやもんっっ』

大橋「入ったアカンとこ勝手に入って、
出て来おへんでええの？」

『っっ』

大橋「もう、そこ入っただけで那波よりお仕置き追加やけど、」

『えっ……！』

大橋「自分から出て来おへんのやったら、A、泣いても暴れてもお尻ぺんぺん100回な、あとで。あ、でも、それより、そんなとこずっと居ったらもっと叱られるんちゃうの？俺からやなくても」

『イヤや…！』
なんでそんな優しい声でそんなこわいこと言うん…？

大橋「どうする？A。俺が連れ出しに行くか誰かに見つかる前に出て来たほうがええんちゃう？」

そんなん言われたらここには居られへん…！
『ふぇ…っ……っ…ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ』

大橋「おっ、ちゃんと出て来たやん」
褒めるみたいに頭を撫でられる。