A! と驚く僕の夢12 (ページ22)

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叱らなアカンとき（正門/、晶哉/）9※ ページ22

(晶哉side)

真っ白な小っちゃいお尻を引っ叩いたら、
Aの体がビクンと跳ねて、
一瞬の間のあと、すごい泣き声が上がった。
『っっうわぁぁぁぁぁぁぁぁんっ！いたいぃぃぃっっ』

無理な体勢で身を捩って
涙でぐしゃぐしゃの顔で振り返って見上げてきたAが
『おにいちゃんごめんなさいぃぃっ
おしりぺんされへんでもっ…っ…ちゃっ…と…きく…っからぁぁぁっっ』
って必死に泣きながら訴えてくる。

晶哉「そんなん今から言うても遅いで。
ホンマに危なかってんから。」

パァンッッ！！！
『いたぁぁぁいっ！！うわぁぁぁんっほんまにいたいぃぃっっ』
狭い車内で足バタバタして泣き喚かれる。
『ごめんなさいぃっおしりぺんぺん…っされへんとおもってたぁぁぁっっ』

それを聞いて、ホンマに子どもで善悪判断ついてへん
というか、叱られへんかったらやってみてまう子なんやな
ってちょっとわかった。

晶哉「お尻叩かれへんかったら危ないことやってええわけないやろ。」

パァンッッ！！！
『うわぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいぃぃっいたいよぉぉっっ』

晶哉「Aに何かあったらイヤやから。危ないことやったアカンし、それに、仕事やで？怪我したり溺れてなんかあったりしたら下手したら番組終わったりいろんな人にも迷惑かけるけどわかっとる？」

『ごめんなさいっっわかってへんかったぁぁぁっっ』

晶哉「それやったらこれを機にしっかり反省しとき」

パンッッッ！パンッッッ！パンッッッ！パンッッッ！パンッッッ！パンッッッ！…
『あぁっっ…！あぁぁぁっっいたいぃぃっっ！！いたいよぉっ…イヤぁぁぁぁぁぁぁぁっっごめんなさいっごめんなさいっおにいちゃん…っごめんなさいぃぃっっうわぁぁぁぁぁぁんっいたいよぉぉぉぉっっ！！！』

痛い思いさしてるからお尻痛くて泣き喚いとんのも
足バタバタして暴れられんのも当たり前やけど、
そんな泣かれると、叱るこっちのほうがしんどいやん…！
Aの悪さに巻き込まれて叱られるほうがずっとマシ…！
Aが悪いことしたの叱るほうが
こんなにしんどいなんて、
今まで傍観しとったけど初めてわかった。

Aの小っちゃいお尻が赤くなってきて、
そこに痛くなり過ぎひんように、
でもAが命の危険冒すぐらい調子に乗りすぎて
危ないことするのはもうイヤやから
懲りるぐらいには痛くしとかな…って平手を振り下ろす。