A! と驚く僕の夢12 (ページ19)

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叱らなアカンとき（正門/、晶哉/）6 ページ19

(晶哉side)

軽いアウトドア企画と
溜め池みたいなとこで釣りするロケやったけど、
案の定、Aは楽しそうやけど
全然言うこと聞かへん。

最初っから、
そもそもロケ始まる前から、

楽しそうすぎてふざけすぎて
ロケバスから降りたあとに
手つなげ言うてんのに
道路に飛び出しそうになって

俺もヒヤッとしたし小島くんめっちゃ焦って止めてた。

小島くんはAの生態をようわかってるから
とっさに飛び出す直前にAの体の前に
腕伸ばして捕まえてて、
「A、ホンマに危ないで。
手つないどき？」
って言いながら動揺しとった。
たぶん、この時点で正門くんとか居ったら
Aはお尻引っ叩かれて泣いてたと思う。

でも、今日は俺らだけやからそんなこともなく、
Aは『はぁい、ごめんなさい』言うただけで
終わってて。

普段は俺のこと、お兄ちゃんって呼んでくるけど
テレビとかの仕事のときだけ外向けに
舌足らずに「まさやくん」って呼んでくるのも
可愛いけど。まさやに「くん」付けてくるの
メンバーでAだけやし、
言い方幼いから可愛くて、仕事のときだけやから
レアでええけど。

でも今日はロケ中も、

Aはスタッフさんの話も
俺らの言うことも全然聞いてなくて
木を切るのこぎりで手切りそうになったり、

焚き火で火傷しそうになったり、

ホンマにすんでのとこでロケ止まってへんだけで
いつ怪我してもおかしないぐらい
何も話聞いてへん危ない日やった。
たぶん、外やし、
一緒なの俺らやし、楽しすぎたんやと思うけど。。。

Aが全然話聞いてなくて
焚き火にいきなり竹突っ込んで破裂させて
火傷しそうになったとき、

『うわぁっ！』
ってAもびっくりしててさすがに
『ごめんなさいっ』
ってすぐ言うてたけど、

俺もさすがに、この前、正門くんに言われたこと
思い出して、

Aに真剣に言うた。

晶哉「A、楽しいのはええけど
今日、話聞いてなさ過ぎちゃう？」

『え…あ…ごめんなさい。。。』
そのときはしおらしくなるA。

晶哉「俺らだけやから叱る人居らんと思って
ちょっとやり過ぎてるやろ」

『おん』
素直に頷かれると逆に困んねんけど。。。

晶哉「危ないからやったアカン言われたことは
ちゃんと聞き？お尻引っ叩かれんでもわかるやろ」

『おん、わかったぁ』
気ぃ抜けた返事しとるけど
ホンマに大丈夫なんかな。。。