A! と驚く僕の夢12 (ページ18)

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叱らなアカンとき（正門/、晶哉/）5 ページ18

(晶哉side)

さっき照明壊されそうになったスタッフさんたちも
泣きじゃくるAと後ろから付いてった正門くんに
頭下げられて快く許してくれて、

そのあと俺んとこ来て
Aが見上げて『ごめんなさい…っ…』
ってめちゃめちゃ謝ってくるから
「もうええよ」言うて頭を撫でた。
急に反省して何度も謝ってくるAは
さっきどんだけ危なかったかやっとわかったみたいに
見える。

そのあとAは小島くんとこ行って
慰められながらぐずぐず泣いてた。

正門「晶哉」

晶哉「はい」

ボーッとAのこと見てたら
正門くんに呼び止められた。

正門「怪我してへんやんな？とっさにAに覆い被さったん見てヒヤッとしたわ」

晶哉「大丈夫です」

正門「Aが危ないとき身を挺して守ったるのも
すごいけど。。。
別に押し付けるつもりやないけど、
Aが悪さしてたらちゃんと叱ったってな？」

晶哉「はい」
予想してへんかったこと言われて
少しびっくりした。

正門「Aも叱る人ばっかやとしんどいやろから
晶哉が逃げ道になってくれるのもありがたいけど。
Aはまだ子どもやから
ちゃんと叱ってあげて初めてわかることもあるからなぁ。
特に危ないことしてるときは、できたら
ちゃんと叱ってあげてな？」

晶哉「はい、わかりました」

確かに、最近、少しずつメンバーペア+A
みたいな組み合わせの仕事増えてきて、
年上組の誰かが居らんとこでAが
悪さして少しエスカレートしそうになることある。
特に、今日みたいに俺と小島くんだけやと
叱られへんって高を括ってんのか
楽しそうやけど危ないこともあって。

小島くんが真剣に言えばAも聞くことは聞くけど。

それにしても、「ちゃんと叱る」言うても、
勿論、子どもそのもののAと比べたら
俺はもう大人みたいなもんやけど、
自分もグループの中で一番年下いう意識で居るから
Aにアドバイスするんやなくて
“叱る”ことはあんま意識したことなかった。

さっきまで泣いてたAが
涙顔のままもう笑って2人に背中撫でられて
やっと安心した顔してるの見ながら
少し考えてしまった。

その1週間後、
今度は小島くんと俺とAだけで外ロケやった。