A! と驚く僕の夢10 (ページ4)

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あったかい手（誠也/）後編ページ4

(Aside)

がっしり抱えられて、
全然逃げられへんくて、
痛いお尻にまたジンっと痛みが降ってきた。

パンッッ！
「ごめ゛んなさい！！ごめんなさいっもうステージでっ…ひっく…ひっく…あそばへんっっ」

誠也「絶対やで。」

パァンッッ！！
『あ゛ぁぁぁぁぁぁっっいたいよぉぉぉっっ！！
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっごめんなさいぃぃっっっ
やくそく…まもるぅぅぅっっ…わぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ』

誠也「それやったら終わりな。約束守るんやったらええで」

『ふぇ…っ！？』

まだまだ続くと思ってた
痛い痛いおしりぺんぺんが急に終わって、

背中を優しくぽんぽん、とたたかれた。

途端に、安心して、涙がぼろぼろ出てくる。
『うわぁぁぁぁぁぁんっっ』
ひりひりのお尻を擦りながら起き上がって、
誠也くんにしがみつくように抱きついた。
『せーやくんごめんなさいぃぃぃぃ…っっ…』

誠也「わかったんやったらええよ。
照明壊してもうた後、自分から言いに来たから
今日はこれで許したる」

『うわぁぁんっよかったぁぁ…っっ』
照明壊したんもアカンと思って怖かったけど
お尻ぺんぺんも痛かったから、
ほんまによかった…。。。

誠也「なんかアカンことしたら
次からも隠さんと言い？
そのほうが気持ちも軽なるし
痛い思いせんで済むで」

『わかっ…た…っっ…ひっく…ひっく…
ごめんなさい…っ…せーやくん…っ』

誠也「もうええよ」
そっと背中をさすってもらえて、
また涙が出てくる。
『ふぇぇぇぇぇぇんっっ』

おはよー

て声だけ聞こえたリチャくんが
「A、またお尻出して泣いてるな」
って言うてる。

おれは、顔もせーやくんにグッとくっつけて
ぎゅっとしがみついて、

優しく背中を撫でてもらってる。

リチャ「今日は那波は？」

『…っ…ひっく…ひっく…ほかのしごとっ…からっ
そのままっ…くるっ…』
顔をせーやくんの胸に伏せたまま言うたら、

リチャ「ひとりで来れて偉いやん」

て声が聞こえて、頭をぽんぽん、と撫でられた。

誠也「褒めるとこそこなん？笑」

廊下から

那波「A〜？」

って呼ぶ声が聞こえた。

誠也「ほら、呼んどうけどどうする？」

『まだだっこ…』

リチャ「那波、Aここ居るで」

リチャくんが呼んだらしい那波くんが、
楽屋覗いて「Aもうお仕置きされとる」
って笑ってたけど、

そのあと2人でやらかしてすぐ叱られたのは
内緒の話。
あったかい手に包まれてる今は、少しだけ静の時間。