A! と驚く僕の夢10 (ページ23)

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ちょっとの積み重ねが…（正門/）ページ23

(Aside)

今週は、番宣でひとりの仕事が多い。
お兄ちゃんたち誰も一緒に居らへん。

初めて行くスタジオに、
電車に乗って行ったら、

途中で喉渇いてジュース買いたくなった。

それで、途中の駅のホームの自販機で
ジュース買ったり、
乗り換え間違えたりしてたら、

元々ギリギリに出てたから楽屋に着いたときは
10分遅刻してた。

…これはアカン！怒られる！

そう思って、「遅くなってごめんなさい！」
てスタッフさんたちにすぐに謝ったら、

「10分ぐらいなら大丈夫だよ」

って言われた。

え？ホンマに？
いつもは、10分でも遅刻したアカンって
お尻ペン！てされてるから、
あれ？スタッフさんには怒られへんねや…ってびっくりした。

次の日は、ひとりで起きなアカンかったのに、
寝坊した…！

今から行ったら間に合うかな…
間に合うか微妙な時間だった。

とりあえず顔だけ洗って寮を飛び出して、
電車に乗ったけど、

やっぱり、今日も10分遅刻。

昨日とは違うスタッフさんやけど、
「遅なってすんませんでした」
って謝ったら、

また笑って許されて、
なんや…よかった…ってなった。

今までは、遅刻したら叱られるし
場合によってはお尻ぺんぺんされるのわかってたから、
必死に遅刻せえへんようにしてたし、

何より現場でお兄ちゃんたちに会えるの楽しいから
早めに行ってたけど、
この2日間で、あれ？ホンマはそんなに怒られへんし
大丈夫なん？って気が緩んだ。

次の日は、
お兄ちゃんと2人で一緒に仕事で、

晶哉「A〜、遅刻〜」

って着いてすぐ指摘された。

『ごめんなさい、ちょっと寝坊してん…』

晶哉「珍しいやん」

『他のみんなにはないしょにして…？』

晶哉「ええけど、気ぃつけや」

他の5人がいなかったから、
10分ちょっと遅刻してもそれで済んで、
もっと油断した。

それで、その週から少しだけ、
ひとりの仕事のときは、
5分いや、10分ぐらいだけ、
遅刻するの当たり前みたいになった。

だって、怒られへんし、
ちょっとだけやし。

ひとりで他の関ジュの年近い人たちと仕事のときに
10分遅れたら、
「A、また叱られんで」
って忠告してくれる人もいたけど、

叱られないことに数日で慣れすぎてて
気にならんかった。