A! と驚く僕の夢10 (ページ24)

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ちょっとの積み重ねが…（正門/）2 ページ24

(Aside)

それから1週間ぐらいして、
お兄ちゃんたちみんなと一緒の仕事のとき、

そのときはめっちゃ楽しみで、

集合時間よりめっちゃ早く行った。

今日は稽古だけやけど、

それだけでも楽しみで。

(正門side)

事務所からわざわざ連絡あって、
Aが俺らと一緒やない仕事のとき、
短い時間やけど遅刻が多いって言われたとき、

嘘やろと思った。

俺らと一緒のときはリハでも何でも早く来てるやん。

何かの間違いやないか確認してみたけど、
ここ数日ほんまに遅刻が多くて、

たまたまマネージャーさんが付いてくれてたときとかも
苦言されてたらしい。

俺がその日早めに出て、
稽古場に着いたら、

いつもどおりAはめっちゃ早く来た。

『正門くん、おはよ〜！』

ってご機嫌で駆け寄ってくるAが
そんな毎日遅刻してるなんてやっぱり想像つかへんけど。

正門「A、おはよう」

『あのな、昨日な、収録のときお菓子もらってな、』

って楽しそうに話し続けるAの話が
一通り終わってから、

正門「A、昨日遅刻した？」

って聞いてみたら、Aは無言でハッとして固まった。
昨日はAとマネージャーさんが一緒やったから、
10分ちょっと遅刻してるのは確実なんやけど。

正門「A？」

『10分だけ……遅刻した…』

正門「そうなん？なんで？」

『ちょっとだけ寝てたくて……学校終わって寮帰って少し寝てから行ったら遅れてん…』
さっきまでの元気な感じから一転して、
目線を上げたり下げたり、下向きがちになるA。
『…でも、10分だけやで…？』

正門「その10分ぐらいの遅刻が何回もあったって聞いてるけど？ホンマなん？」

『！！』
バレてへんと思ってたんか、Aが驚いてる。

(Aside)

なんで正門くん知ってるん…？

スタッフさん、みんな、10分ぐらい大丈夫みたいな
感じやったのに…！

『ホンマやけど…でも……スタッフさんも「少しなら大丈夫」て言うてたし…！』

正門「少しなら大丈夫やと思って、わかってるのに遅刻してたん？5分でも10分でも遅刻はアカンて教えたやんな？
今までできてたやろ」