A! と驚く僕の夢10 (ページ21)

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普段とちがう人から　那波スピンオフ（大吾/）10 ページ21

(sideなし)

『那波くんおかえりー』

寮の部屋のドアを開けたら、
Aと大晴がいる。

大晴「おかえり」

那波「ただいま」

帰ってきて「おかえり」と言われるとホッとする。

『たいちぇ、これ丸つけしてー』

大晴「ええよ」

ちゃぶ台みたいな低いテーブルの上で宿題を
やっていたAが、

プリントを大晴に預けて、
顔を上げて、

荷物を置いてきて
隣に座ろうとする那波を見た。

那波は座布団の上にお尻を着いたあと、
顔をしかめてお尻を浮かしている。

『那波くん、おしりぺんぺんされたん？』
Aは、今日は他人事だから楽しそうに聞いてくる。

那波「大吾くんにお尻ぺんぺんされてん。
お尻真っ赤っかやで」

大晴「那波も早よ風呂入り？宿題は？」

那波「あーっわすれてたぁ」
ランドセルから宿題を出してきて、

うつ伏せに寝っ転がって
ドリルを広げる。

『那波くんのしゅくだい見ーせてっ』

Aが、うつ伏せの背中に乗っかってくる。

那波「A、重いて」

『えー？そんなに重ないし』
文句を言いながら、横におりて、
Aがそっとお尻を触ってくる。

那波「ちょっ……A、それはやめてや。」
那波が慌てて止める。
那波「お尻はそっとしといて」

『えー？見せて見せてー』

大晴「見せるもんちゃうやろ」

大晴が笑いながら「A、答え書くとこ
1個ずつズレてたで」とAにプリントを返した。
『え！？そうなん？』

大晴「気をつけんとテストやったら0点やで」

『えーいややぁ』
言いながら、ふわぁと大あくびをするA。

大晴「歯磨いて早よ寝え」

『いっしょ寝よ〜』

大晴「ええよ」

そんな会話を聞きながら、
うつ伏せで宿題をした。

宿題が終わって、
お尻がヒリヒリ過ぎて
那波がからすの行水でシャワーを浴びて出てきたら、

Aはもう布団に入っていて、
大晴に胸をとんとんしてもらいながら夢の中。

大晴「はやっ」
Aが起きないように小声ではあったけど、
大晴がそう言って笑った。

那波「お尻ひりひりやねんもん…」
唇を尖らせて言いながら、
髪の毛をバスタオルで乱暴に拭いた。

大晴「那波もこっち来て布団入り？」

大晴が、那波とAの布団の間で
Aを寝かしつけていたから、

掛ふとんを上げてもらうがまま、
那波も布団にうつ伏せに入った。

「おやすみー」と大晴の大きな手で背中をとんとんされて、
こども扱い…と思いながらも
安心してすぐに眠ってしまった。