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138話 ページ6

困った。

非常に困った。


ワンピースを着たのは良い。
太輔も喜んでくれたし。

問題はその他の部分。

靴はパンツの時に履いてた黒のパンプスでなんとかなるだろうけど、ワンピースに合うコートがない。
カジュアルすぎるものだと合わないし・・・



太輔が呼びに来て、不思議そうに私を見てる。



「太輔・・・私やっぱりいつもの感じに着替える・・・」


そう言うと太輔は驚いたように近付いて来た。


F「なんで?似合ってるよ?」


「違う・・・コートがないんだ。この服に合うのが・・・」


F「・・・そんなこと?」


「そんなことって・・・」


F「じゃあまずはAのコート探しに行こう!ほら、行くよ!」


そう言って目の前のクローゼットを閉め、私の手を引く太輔。
車まで寒いとダメだからって自分のジャケットを私に貸してくれた。


いつものように太輔が車のドアを開けてくれて、乗り込む。


隣に乗った太輔がエンジンをかける。


F「今日は特別な日にしようね、お姫様♪」


なんてとびきりの笑顔で言うから私は何も言わず、目をそらし、窓の外を見ていた。


あぁ、なんでこうも私の彼氏は格好良いんだ。
なんて乙女チックなことを思ってしまって、それも服装のせいなのかも、と今日は全部服のせいに出来るな、なんて考えてた。



F「はい、着いた。」


また自分が先に降りてエスコートしてくれる太輔。
連れてきてくれたのは普段は絶対来ないようなショップだった。

店員さんにコートの場所を聞いてそこまで私を引っ張って行き、いくつかのコートを私に当てるようにして見始めた。


「太輔、流石に可愛すぎないか・・・?」


不安になってそう言うも、太輔は聞いていないようで。


F「うん、これも良いけどこれもなー・・・」


なんて楽しそうにコートを選んでる。

太輔の好みの格好をしてデートするのも良いかなんて思い直して、もう何も言わないことにした。



F「よし、これ着てみて!」


太輔がそう言って選んだのはボルドーでワンピースよりも少しだけ長い丈のコート。
柔らかい生地で手首に少しのファーが付いていて、前のボタンを閉じるとワンピース型になるものだった。


「・・・どう?」


F「うん、やっぱ俺が思った通りだわ!Aにはこういう色も似合うって思ってた!これにしよ?」


「うん、太輔が良いなら・・・買ってくる。」


F「あ、ちょっと待って!」


太輔はさっとコートを脱がして足早にレジに行ってしまった。

139話→←137話*太輔Side*



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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , 男前 , Kis-My-Ft2
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柊李(プロフ) - Meriさん» おひさしぶりです!え!?私の小説の話!?照れちゃいますよー(*´∀`)でも嬉しいです!お友だちにも読んでもらえてたらまた感想待ってますって伝えてくださいねー?笑 (2014年3月8日 2時) (レス) id: fb1814c5b7 (このIDを非表示/違反報告)
Meri(プロフ) - おひさしぶりです!今日、丁度学校でこの小説の話してたんだよ!私、この小説超好きだし、柊李さんも大好きだから、勝手に紹介しちゃいました…勝手にごめんなさいm(__)m (2014年3月5日 17時) (レス) id: be4ef41272 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - Meriさん» ずっとお待たせしてごめんなさい(;^ω^)どうか見捨てず、待っててもらえたら嬉しいです! (2014年3月5日 9時) (レス) id: dbd8b4432c (このIDを非表示/違反報告)
Meri(プロフ) - 最近、更新なくて寂しいよ(>_<)更新頑張って(逆にプレッシャーになってたらごめんなさいm(__)m) (2014年2月23日 19時) (レス) id: be4ef41272 (このIDを非表示/違反報告)
柊李(プロフ) - KFT2さん» バレンタインの方も読んでいただいたんですね!ありがとうございます(*´ω`*)太ちゃんのはやはり私の溢れんばかりの愛が込められているからでしょうか?笑 (2014年2月16日 1時) (レス) id: dbd8b4432c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊李 | 作成日時:2014年2月11日 19時

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