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りょうside
帰りの車の中。
今日出会った小さな女の子を思い出す。
怯えた顔、悲しそうな顔、驚いた顔、満面の笑み。
全部俺に向けてくれた表情だけれど、1番初めの印象が悪すぎた。
事情を知った今は、あの時の俺アホすぎと1人でつぶやいて
頭を抱えそうになるくらいには後悔している。
あれで嫌われてたらどうしよう。
そんなことを悩むなんて俺はどうしちゃったんだろう。
Aが気になるのは確かだ。
嫌われたくないとか思うのも確かだ。
ただ、なんでこんなに悩む？Aの顔が浮かんだ。
周りのみんなに見せる笑顔の裏に、どんな表情を隠し持っているのだろう。
俺にしか見せない表情が見てみたい。
…いやいや、何考えてんだ俺。
独占欲が出てしまいそうになり、そっと胸の奥深くにしまい込んだ。
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作者名：リオ | 作成日時：2018年9月10日 7時
