逃げ2 ページ6
「白影ｯ!!!!」
上から降ってきたのはキキョウジムリーダーのハヤト。
コイツもマツバほどではないが俺のストーカーである。
「さぁ!!キキョウに帰るぞ!!父さんに挨拶に行かないとな!!!!」
コイツはいつも父さんが＿＿＿＿、父さんに＿＿＿＿＿と俺を引っ張って連れていこうとする。
そして今も俺を引っ張っている。
この………ファザコンが。
…………俺もボスコンだけど。
「実はね、ハヤトくんにホウエンを飛び回ってもらってね。彼を目印に君を見つけ出したってわけだ!!」
指で丸を作り、そこから瞳を覗かせてﾄﾞﾔｧと効果音が付きそうな顔で解説したマツバ。
千里眼使わせていただきましたというポーズのつもりなのだろう。
畜生いろいろとムカつく。
あまりにも離れなくてキレそうだったから1発ずつゲンコツ入れてやった。
「さて、僕がここに来た理由。君ならもう分かってるだろう？」
「まぁな。」
「この前は申し訳なかったね。タダで宝石を譲れだなんて言ったのが気に食わなかったんだよね。僕が悪かったよ。
だから今回は…………」
ダイゴが取り出したトランクを開けると中には金がぎっしりと詰まっていた。
「1000万円！！これで譲ってくれるかな。」
目がキラキラと輝いている。これは確実に交渉成立、とでも思っているのだろう。
文末が疑問形ではない時点でそう思っているのは間違いないだろう。
「断る。」
俺はキッパリと断った。
この返答にダイゴはポッポが豆鉄砲を食らったような顔をした。
だがワタル、マツバ、ハヤトは当然だと分かっていたかのように腕を組んで頷いていた。
「このリングには、宝石には、俺の覚悟が詰まってる。
いくら金を積まれようと、どんな高い地位を寄越そうと絶対に渡すわけにはいかない。」
俺は真っ直ぐな瞳でダイゴを見つめた。
俺の気持ちが高ぶり、リングに白い炎が灯され、俺自身を纏う。
ダイゴの後ろに正座していたストーカー3人組は顔を赤らめて目を輝かせている。
一方、ダイゴは俯いる。
え？何???怒った???
少し警戒モードになっていると、ダイゴはﾝﾊﾞｯと勢いよく顔を上げた。
その顔は真っ赤で俺を見つめる瞳は砂糖菓子のように甘い。
そして俺の手を握りこう言った。
「僕と結婚してくれｯ!!!!!!!!」
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漢らしく(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます。更新はちまちま頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。 (2022年4月14日 19時) (
レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 続き気になります〜〜:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):この後どうなるかワクワクしながらまってます。 (2022年4月14日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
漢らしく(プロフ) - 結花さん» 遅くなりました！！コメントありがとうございますm(*_ _)m楽しんでいただけて非常に嬉しいです(*^^*)これからも更新頑張りますので応援よろしくお願いします。 (2022年3月7日 11時) (レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
結花 - こういう作品は初めてなのですが、とても楽しくみれました！ (2022年1月18日 23時) (レス) @page19 id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
漢らしく(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2022年1月5日 13時) (レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王子 | 作成日時：2021年7月8日 7時
