精神世界 ページ1
「起きて。起きてください、A。」
声が聞こえる。
さっきから起きろ起きろと俺に訴えかけてくる。
うるさいなと嫌々目を開ければそこはさっきまで眠っていた森ではなく別の場所だった。
この場所は昔に1度だけ＿＿＿＿
「おはようございます、A」
頭上からさっきの声がした。
声の主の顔を見ればあまりの懐かしさに涙が溢れた。
「骸ぉ…………お前また精神世界かよぉ………。
……………俺の情緒が不安定になるからやめてくれ…………。」
「クフフ………。
泣かないでくださいよ。僕は君を泣かせるためにここに来たわけではありませんから。」
俺の涙を拭いながら相変わらずのおかしな笑いをするのは六道骸。
俺が愛してやまない最高のファミリーの守護者だ。
そしてここは骸の精神世界。中学生の時に1度だけ来たことがあったのを思い出した。
骸は寝っ転がっていた俺を起き上がらせ目線を合わせて言った。
「貴女の愛するボスから助言を預かっています。貴女がこちらに辿り着くためのヒントになるようにとね。」
ボスから。あの誰よりも敬愛する10代目からの助言。俺が辿り着くためだということは俺を必要としているということ。そう考えるだけで嬉しくて嬉しくて涙が止まらない。
また俺の涙を拭いながら骸は言った。
「僕達は今貴女がいる地にはいません。
別の地方にいます。
本当は貴女を迎えに行きたいのですがそれではダメなんです。
貴女自身が己の強さで僕達の所まで辿り着かないと意味がありません。
守護者全員はそうして沢田綱吉の元に辿り着きました。
どこの地方かは教えられませんが大丈夫です。騎士のリングが導いてくれます。
先日のクロームの時のようにね。」
先日のクロームの炎を感じ取ってトキワジムに何も考えず突っ込んでしまった時のことだ。
アレはリングが突然藍色の炎を纏って光だしたのだ。
「ああやってボンゴレを探せばいいのか？」
「クフフ……。まぁそう焦らないで。
お茶でも飲みながらゆっくり話しましょう。」
骸はいつの間に用意されたティーセットに紅茶を注ぎイスに座っていた。
俺の紅茶にはシュガーとミルクをたっぷりと入れて差し出してくれ、俺の好みを忘れていないのだな、と少し安心した。
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漢らしく(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます。更新はちまちま頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします。 (2022年4月14日 19時) (
レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 続き気になります〜〜:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):この後どうなるかワクワクしながらまってます。 (2022年4月14日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
漢らしく(プロフ) - 結花さん» 遅くなりました！！コメントありがとうございますm(*_ _)m楽しんでいただけて非常に嬉しいです(*^^*)これからも更新頑張りますので応援よろしくお願いします。 (2022年3月7日 11時) (レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
結花 - こういう作品は初めてなのですが、とても楽しくみれました！ (2022年1月18日 23時) (レス) @page19 id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
漢らしく(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2022年1月5日 13時) (レス) id: 861dad8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王子 | 作成日時：2021年7月8日 7時
