生まれ変わっても忠誠心は変わらない【カントー・ジョウトにて＿＿】 (ページ7)

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いつかのとある出会いページ7

あれは俺が初めてロケット団のアジトに乗り込んだ時の事だった。

それまでは下っ端を見つけ次第ボコって「ボンゴレファミリーの……。サワダツナヨシについての知っている情報を吐け。」と半強制的に情報収集をしていた。
だが成果はゼロ。所詮は下っ端なので知らなかったのだろうと考えた。

だからターゲットのランクを上げた。
アジトに行けば必ずそこそこ偉いやつはいる。
ならソイツから聞き出せばいい。
そう考えた。

ジョウト地方のロケット団アジトはとあるお土産屋の地下に作られていた。
俺は一般人に見られる前に中に入った。

中にはもちろん多くの団員達がいて、目が会う度にポケモンバトルを強いられる。
ここで普通にポケモンバトルをしても構わないのだが、後でポケモンセンターに寄るのが面倒だ。
というわけで素手である。

指示を出す側を倒てしまえば並大抵のポケモンは戸惑って動かない！！つまり俺の勝ち！！なんて簡単！！短時間で先に進めるね！！
まぁ最強マフィアのNo.2なのだからこれくらい当然だが。

さて、漸くいかにも強そうな敵さんがいますよーって部屋にたどり着いた。
だが後ろから歩いてくる気配がする。
部屋入る前にもう一戦か。
仕方なく俺は後ろを向き戦闘態勢に入った。

だが現れたのは赤いＲのマークの服を着た人間ではなかった。
赤髪でマントをつけたガタイのいい男だった。

「！？………キミ！！こんなところで何をしてるんだ！！」

俺を見るなり慌てて駆け寄ってきた男。
言動からは確実に敵ではないな。
この場で俺の心配をしているということは犯罪組織を壊滅させる何らかの職に就いてるのだろう。

すると更に奥から気配を感じた。
コイツが使える人間かは分からない。
ガタイだけの使えない奴だったらただの足手まといだ。
一先ずすぐ近くの狭い通路に男を押し込み、手で口を塞いで気配を消した。
男が何かモゴモゴと喋っていたが敵に気付かれてはマズイので「しっ」と黙らせた。