生まれ変わっても忠誠心は変わらない【カントー・ジョウトにて＿＿】 (ページ23)

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パニックページ23

『速報です。
現在カントー及びジョウト地方が大変なことになっております！！』

朝、コーヒーを片手に優雅にくつろいでいると突然テレビが騒がしくなった。

少し不機嫌気味にテレビに顔を向けた。
そして僕は唖然とする。

そこには四天王に押さえられているワタルの姿があった。

『離せぇ！！オレは白影ちゃんを探しに行くんだぁ！！』

画面が切り替わり次に映し出されたのはエンジュシティのマツバだった。
そんな彼が友人であろう男に羽交い締めされている映像が流れてくる。

『離してくれミナキ！！僕は彼女がいないとダメなんだ！！』

開いた口が塞がらなかった。
白影という女の子に対してワタルがとち狂っていたのは知ってたが他の人までこんな風になってるのは知らなかった。

だがテレビで報道される程行き過ぎた行動を安易にするような輩ではないのはわかっている。

そんなことを考えていると一通の電話が来た。
その主は現在進行形で世間を騒がせているワタルだった。
少し怪しみながら電話に出る。

『ダイゴ！！大変だ！！白影ちゃんの行方が分からないんだ！！！！
ここ1週間くらい姿を見ていなくてマツバくんの千里眼も使えない！！最後に彼女を見たグリーンくんは泣いていたと言ってるんだ！！！！
絶対ただ事じゃない！！！！』

「分かった！！分かったから落ち着け！！
彼女の事はこちらでも探すから！！他の地方のバトル関係者にも話は通しておくから！！君達は一旦頭を冷やしてくれ！！！！」

言うだけ言って通話を切ってしまった。

その後次々と荒れ狂うポケモンバトル関係者がテレビに映し出された。
その全員が共通して言う言葉が【白影】であり僕は頭が痛くなった。