生まれ変わっても忠誠心は変わらない【カントー・ジョウトにて＿＿】 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:20,978 hit

甘味ページ20

「あーあ、今日も白影ちゃんに会えなかったなー。」

時は夕方、日が落ちる時間帯だ。
畳に寝転がりマツバはだらける。
そしてそのまま千里眼を使った。

「今日も何処かの森かー。
コレじゃ何番道路かも何の森かも分からないんだよねー。
……………………ん？アレは…………。」

マツバの目に入ったのはAが持っていた1枚のチラシ。
それにはこう書いてあった。

一日限定!!!!

団子5本で100円!!

おはぎ5個で200円!!

わらび餅1パックで200円

限定特大抹茶パフェ半額!!

おひとり様、又はポケモン一体につき1点ずつとなります

明日行われる甘味処の安売りのチラシだった。
それを握りしめているAを見るからにその甘味処に行くつもりなのだろう。

なんとその場所はエンジュシティ。
マツバにとってはまたとないチャンスだ。
いつも追いかけている子が向こうからわざわざこっちのテリトリーに入ってきてくれる。

「落ち着けマツバ………………一世一代の大チャンスだ…………これを逃したら一生チャンスは訪れないと思え…………」

その後マツバは作戦を練った。

店の時間、場所の把握。
そしてどう行動に移すか。
彼女はどういう動きをするであろうか。

全てのパターンを考えて全てシュミレーションした。

そして翌日、その日がやってきた。