生まれ変わっても忠誠心は変わらない【カントー・ジョウトにて＿＿】 (ページ19)

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湧いて出てくる:After ページ19

「あぁイブキ…………駄目じゃないかちゃんと掴んでないと。」

「だってぇ………」

「無理もないですよ。アレやられると絶対力抜けちゃいますから。」

「あぁ、アレをやれらるとどうしても………なぁ？」

「ねぇ？」

上からワタル、イブキ、マツバ、そして最後にグリーンとマツバが顔を見合わせる。
Aが逃げた後、4人はいかりまんじゅうを食べながら反省会をしていた。

「しっかし、アイツもポケモン持ってたんだなぁ。初めて知ったぜ。」

「オレも今日初めて知ったよ。
よく育てられたカイリューだったよ。」

「他にはポケモンはいなかったのかい？」

「あとは…………メタモンとゲンガーが居たな。
…………ってマツバくん！？」

ゲンガーという単語を聞いた途端スタンディングオベーションマツバ。
Aと少しでも共通のものが出来てめっちゃ喜んでいる。

うってかわって、グリーンは不機嫌だった。
自分だけ遅れをとっているような気分だったからだ。
まぁこれは勝手な思い込みだ。実際そんなことは無いのだ。
だが念を唱えるように「オレ様は負けてないオレ様は負けてない………」とブツブツ言っていた。

ところでお気づきだろうか。
実はこの中で1番Aからの好感度が高い人間はイブキなのだ。
この事実に4人は気づいていない。

イタリア男は女性に優しく。
Aは自分のボスの家庭教師、リボーンにそう教えられてきたのだ。
イタリア人でなければ男性でもないAだったが、仕事で男装をする機会が極めて多かったため自然とそれが身についてしまったのだ。

ワタルの親戚といえど、ジムリーダーといえど、女性には圧倒的優しさを誇るAは自然とイブキの好感度を上げていたのだ。

そんなことも知らずにイブキは先程の事を思い出して再び顔を赤く染めていた。