データファイル ページ2
「性別は女。
年齢はオレや10代目の1つ上で、白髪のショートカット青メッシュ入り。右眼を前髪で隠していました。
男の様な性格でしたが甘いものには目がありませんでした。
幼少期から暗殺者で月明かりと同じくらい美しい立ち姿から通り名は「月光」。
中学2年時、10代目率いるボンゴレファミリーへ入り、No.2の位置に属することを許される初代以降現れることのなかったリングに選ばれしボンゴレの
普段は平隊員のような素振りを見せ、極力目立つ様な事をするようなお方ではありませんでした。
故に素顔を知っているのは極わずかでした。
以上が神倉Aの…………
否、Aさんについて記されている全てがまとめられていた資料になります。」
手に持つ一枚の紙を読み上げた銀髪の男が顔を上げると目には涙が貯められていた。
銀髪の男が見つめる先には一人の男。重力に逆らった髪型の男がいた。
「ありがとう隼人。
Aのことが書かれてる物は全部消しておいて。
明るみに出ることを嫌いながらも
そう言った無重力ヘアーの男の顔は無理矢理つくられた笑顔に大粒の涙を零していた。
「10代目のこと。ボンゴレファミリーのことは任せてください。
貴女のためにも。ボンゴレの未来のためにも。
必ずや守り抜いてみせます。」
銀髪の男＿＿＿＿
＿＿＿＿獄寺隼人は自身のリングに赤く荒々しい炎を灯しその炎の性質、【分解】で数枚の紙を塵一つ残らない程消し去った。
ただ一滴の涙を地面に零して
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作者名：王子 | 作成日時：2021年5月18日 7時
