音と風の物語【Ｊuｎ.Ｍ】 (ページ23)

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＃２３．恥ずかしいページ23

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メイクさんに連れられて行ったお部屋で

軽くメイクを直してもらったら

松本さんに言われたように髪をおろした。

いつも、演奏に邪魔になるからと一つに結わえるだけだった髪が

ドライヤーで整えられて

サラリとなびく。

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大塚「A、見違えたな(笑)」

私のそんな姿を見て

先輩が驚きつつも優しい笑顔をくれた。

『慣れないから、恥ずかしいんですけど。』

そういいながら指示しなおされた、外側の立ち位置に立つ。

髪をおろしただけで、
この撮影になんの影響があるんだろう。

恥ずかしいやらなんやら

ちょっと複雑な気持ちのまま、楽器を構えた。

ちょうど嵐さんたちも前に並んでて
ここからはさっきよりも嵐さんがぐっと近く感じる。

皆さんがわちゃわちゃしてる様子がほほえましくて

噂には聞いてたけど

ほんとに仲がいいんだなー。

まるで親戚のおばさんのように目を細めてみてたかもしれない。

『あ。』

そんなタイミングで松本さんと目があった。

潤「・・・・。」

『/////』

松本さんは

口パクで

“似合うよ”って

ジェスチャーを交えて言ったから

またドキドキしちゃって

これが緊張なのか
彼の端麗な容姿ゆえか

なんなのかがもうわからなくなっちゃった。

えーい、

なるようになれっ！！

緊張なんてくそくらえだっ！

縮こまってたら音も飛ばないぞっ！！

ほほをパチンと叩いて気合いを入れたら

大塚「ふはっ、おまえなにやってんの(笑)」

って

また笑われた。

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