ユメノヒト2

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A太輔くん、夜遅くにごめんなさい
A明日撮影終わりにお話があります
太輔おはよう、わかった






昔は毎日のように連絡してた彼に






久しぶりに緊張しながら送ると






朝に返ってきた返事









太輔くん、どう思うかな






喜んでくれる？それとも都合よすぎって怒る？








撮影場所について、裕太と目が合う






玉「おはよー！スッキリした顔してるじゃん」







優しい優しい裕太







「うん。ありがとう！」






私頑張るから









太輔くんも到着したみたいで撮影が始まる









撮影はもう終盤で、私も今日で撮影は終わり。









まだメインの3人はあるけどね









そして最後のシーン








私が太輔くん演じるコウの背中を押すシーン









『ねぇお兄ちゃん！



私血が繋がってなくたって、お兄ちゃんがお兄ちゃんで良かったって思うよ。



大好きなお兄ちゃんが後悔する姿みたくない。



だから、お兄ちゃんが思うように進みなよ。


絶対私は応援するよ。』







アンのこの言葉はすごく優しくてすごく切ない





でもわかるよ




アンは前を向いてる





太『アン...』








『じゃあ、学校行ってきます！』








私は玄関のドアに手をかける






監督「ｶｧｯﾄ!」







監督のカットの声がかかり周りは拍手をしてくれる







太輔くんから花束を渡される







太「初めての撮影なのに戸惑いながらもしっかり最後までアンとして素晴らしかった！

ありがとう！」








暖かい拍手の中で嬉しくて涙が出そうになった瞬間









スタッフ「危ない！！！！！！！！」









その声で上を向くと、太輔くんの上に落ちてくる機材







.








「「キャーーーー！！」」








たくさんの悲鳴








思わず花束を手放して太輔くんを押していた









太「A！！！！！！」









鈍い痛みと共に私の意識は遠ざかっていった。

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