ユメノヒト (ページ6)

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太「バイトしてるんだから学生か。」

私が何も言わないから太輔君は話をしてくれる

太「俺のこと知ってるみたいだな」

「あ、、、うん」

SNSとか、もし私が周りに漏らしたらとか思わないのかな

「疑わないの？私のこと」

太「あーーーー、俺も一応芸能人だけどさ

一人の人間だし

仲良くしたいって思ったら普通にするよ」

「そっか。

あのね...

ほんとは元々すっごいファンなんだ

...ひくよね？」

こんなに良く接してもらって嬉しいけど

隠してばかりなんてきっと無理

全部言おう

「それに、私まだ18歳。

クラブは嘘ついて入ったの。」

サングラス越しの目は見えなくて、

気持ち悪いとかガキって思われるって怖くなる

「ごめんなさい。すぐ言わなくて。」

.

太「そっか。わっかいなぁーーー！」

.

笑ってる彼をみて、余計になんで私なんかが2人で入れるんだろうって気持ちが大きくなる

「もう...会うことないと思うから

嫌な気持ちにさせてごめんね。もう忘れて！」

強がりの笑顔で彼を見ると真剣な顔で私を見つめてる。

太「もう会わないってなんで決めんの？

俺は会いたいよ。

18歳のAだって」

「...え？」

太「俺と友達。いや？」

私に携帯を見せてそんなことを言う彼の顔には

サングラスで見えないはずのくしゃって笑う優しい笑顔が見えた。