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「何？もしかして俺のこと話してた？」
「鍾離先生、率直にこの人のこと迷惑だと思ったことありません？」
「迷惑…公子殿は少し変わったところがあるが、迷惑だとは…」
というか本人がいるんじゃ相談出来ないよ。
でもなんで今日に限って鍾離先生と会う予定立ててんだ。
「では私はこれで。鍾離先生、忙しい中相談に乗ってくれてありがとうございます」
「もういいのか？」
「はい。本人が来てしまった以上どうしようもないので」
せっかくの鍾離先生との時間だったが仕方ない。
というよりも今すぐこの場を離れなければ。
「ちょっと、まさか逃げるつもりじゃないよね？」
後ろから肩を掴まれる。待て。だんだん力が強くなってる気がする。
「ま、まさかそんな…！タルタリヤさんに会えて光栄ですけど、私次の用事があって…」
「嘘つくの下手だなぁ。そんなので俺から逃げられるわけないじゃん」
いや怖い怖い怖い。笑ってるように見えるけど、私からしたら悪魔の笑みでしかない。いや違う。口は笑ってるけど目が全く笑ってない。
「ひ、あの、タルタリヤさ…ん、私そろそろ…」
怖すぎて声が思うように出ない。人が恐怖に襲われる時って本当に声出なくなるんだな。
なんて考えていると、急に今まで肩にかかっていた力が弱まった。
「なーんて！別ににどうとも思ってないよ。冗談冗談。そんなに怖がられると思ってなかったなぁ」
肩からパッと手を離し、笑いながらそう話す。
もうあの怖い笑顔ではないが、こんなに憎たらしいと思った笑顔はない。
「公子殿、少々苛めすぎではないか？そのままだと嫌われてしまうぞ」
「いえもう十分嫌ってますので」
心配するまでもない。もうとっくにこいつのことは嫌いである。冗談にしては度がすぎるでしょ…こちとら本当に怖くて仕方がなかったんだぞ。
「ははっ。引き止めてごめんね。本当に何とも思ってないよ」
「何なんですか本当に…」
その後は普通に帰してもらえた。さっきあったことが嘘のように、ひらひらと手を振りながら見送られた。
一方鍾離先生は呆れた顔をしていたが。
・
「公子殿、あの子のことをどう思っている？」
「え、何急に…。どうって、別にどうにも思って…」
「そうか？実際、俺と話してるのが気になって来たのではないのか？」
「は、そんなことはないよ。でもどうだろうね。いざ聞かれるとわかんないな」
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蒼(プロフ) - やっぱりタリヤちゃんのベルトはｴｯｯｯｯｯﾁベルトですよね〜！！表現が分かりやすかったので凄くドキドキしながら見させていただきました〜！！好きです🥹🫶 (10月5日 15時) (
レス) @page40 id: 2e07dff5be (このIDを非表示/違反報告)
ららな(プロフ) - 初コメ失礼します🙇♀️とても面白くドキドキしながら拝見させてもらっています笑無理しない程度で頑張ってください！応援してます🔥 (2023年2月25日 15時) (レス) @page40 id: 58171cba1a (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» いえいえ！長らくこの作品を読んでくださってありがたい限りです！ (2022年12月27日 15時) (レス) id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきーぷ - 何度もすみません… (2022年12月27日 12時) (レス) @page37 id: 01a1df8e04 (このIDを非表示/違反報告)
音羽すず(プロフ) - ゆっきーぷさん» なるほど…思いついたら書きますが、申し訳ないですがもしかしたら書かずに完結してしまう可能性もあります…。 (2022年12月27日 0時) (レス) @page36 id: 07f0f0245e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽すず | 作成日時：2022年7月21日 21時
