【原神】命の恩人？いや危険人物です。【タルタリヤ】

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流石に最近あいつの距離感がおかしい。
すぐに距離を詰めてくる。
敵意がないのはわかるのだが、ああも簡単に近づかれるといつ何があってもおかしくない。
いや実際に何もなかったわけではないけど…。

こういう時は一人で悩むより人に相談するのが一番、ということでとある人のところを訪れた。


「鍾離先生、相談したいことがあるんです」


みんなから『鍾離先生』と呼ばれ親しまれているこのお方、先生と呼ばれるだけあって多様な知識と経験を持っている。
この辺では有名人らしく、みんなが鍾離先生のことを話すものだからどんな人なのかと思っていたが、案外親しみやすい良い人だった。


「参考になるかはわからないが、話すことで楽になることもある。それで、何の相談だ？」

「最近変な人に絡まれてて…。でも元はと言えば、私が魔物に襲われていたところを助けてくれた命の恩人なんです。それ以来私に付き纏うようになりまして…」


「ふむ。しかし言うべきことはしっかりと言ったほうがいい。付き纏われるのが嫌なら、正直に伝えるのが一番だろう」


確かにそうだよな。ずっと曖昧にしておくより、嫌なら嫌としっかり伝えたほうがいい。


「先生はそういう経験ないですか？なんかこの人と知り合ったの間違いだった、みたいな」

「そうだな。その知り合いというものに含まれる人が多すぎてな。だが皆悪い人ではなかった」


やっぱり鍾離先生は有名人だし知り合いも多いよな…。そもそも鍾離先生にはそんな面倒な人寄ってこなさそうだし。
みんな博識な人とかそんな感じなのかな。


「そうですよね。やっぱり鍾離先生には…」

「あ、鍾離先生じゃないか！こんなところで何してるんだい？」

「奇遇だな、公子殿。今悩み相談を」

「待て待て待て待て！！！」


なんでこんなところにいるの！？てか鍾離先生こいつのこと知ってるの？もしかして知り合い！？


「ん？君、鍾離先生と知り合いだったの？」

「それはこっちのセリフです！というか鍾離先生も知り合いなら言ってくださいよ！」

「まさか知り合いだとは思わなくてな。今まで話してた人は公子殿のことか？」

「そうです。でも知り合いなら話が早いです」


噂をすれば何とやらってやつか…。
最悪だ。どこにでもいるじゃんこの人…。

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