【原神】命の恩人？いや危険人物です。【タルタリヤ】

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宿を後にし、辺りを見回す。
特にあいつの気配も見当たらないし本当にどこかに行ったらしい。
これで晴れてまた一人旅が出来る。
もう少し璃月を探索したら次の国へ進もうかと考えている。

それにしても璃月は景色が良い。
宿から出て少ししたところにある崖から辺り一面見渡せるところがある。
遠くに少し見える璃月港もまた良い。


ん？何か遠くからこっちに向かって誰か来る…。

「ふー！疲れたぜー」

「一歩も歩いてないでしょ」


あのシルエットと浮遊物…。

「空さんにパイモン！こんなところで会うなんて奇遇ですね」

この二人とは前から知り合いである。
空さんに関しては栄誉騎士としてこの辺では有名人だし、旅する目的は違えど同じ旅人として仲良くさせてもらっている。


「なあなあ聞いてくれよー！オイラたちな、今さっき公子に絡まれて逃げてきたんだ。ったくあいつってばすぐ戦おうとしてくる…」

「別に俺は手合わせぐらいしても良かったけど」

「いざお前になんかあったらオイラ助けてやれないんだぞ！」


待って。すぐ戦おうとしてくる？公子？


「ごめん。その人ってもしかしてファデュイの人？」

「おう！タルタリヤっていうんだ。お前とも知り合いだったのか？」

「知り合いとは思いたくもないけど、大体そう」


でも待てよ。空さんたちと知り合いなのであれば、少々心苦しいが頼み事として聞いてくれるかもしれない。


「あのもし良かったらこれ、その人に届けてくれない？」

手袋を差し出す。
すると明らかにパイモンの表情が変わる。


「うげっ。これ公子のやつだろ？オイラたちやっと逃げてきたのにまた会いに行くなんて嫌だぞ…」

「ごめん。俺これから用があって…タルタリヤならさっきまで近くにいたから、今すぐ行けば間に合うと思うよ」



さっきまであいつがいたらしい場所を教えてもらった。
やっぱり栄誉騎士ともある人は忙しいか…。
ともあれ、どこかに行ってしまっては探すのが困難になる。せっかく教えてもらったんだし、行くしかないか。

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