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9. 初めての団欒 ページ10

コンコン、ガチャ



母「ご飯たべたぁ?良ければ食べない?」ニコ



「あ、あの、、遅くにすみません、、」



母「あらぁ、いいのよ、それより食べて風呂入っちゃいなさい!これ、大きいかしら?私のパジャマね、ご飯あるから蛍と降りてきなさい!あ、名前なんて言うの?」


「あ、、あの月城Aです。蛍くんと隣の席で良くしてもらいました。よろしくお願いいたします。」


母「Aちゃん、ゆっくりしていきなさいね?ニコ
さ、冷めちゃうから来なさいな」ニコ



そう言い手を引かれた



初めてお母さんというものに触れた



暖かい手に涙が出そうだった



リビングに行けば先程のお兄さんと、父らしき人が居た



緊張し過ぎてカタカタと震えれば蛍もお母さんも気づき


大丈夫と背を撫でられた


「ぁ、、ぁの、、」


リビングというものに足を踏み入れた事が無い私は


硬直して緊張がピークだった


声が上ずり、汗が垂れた


一瞬





前の家を思い出した






怖くて下を向き息が上がるのがわかる






フワッと





気づけば抱きしめられていた




見れば蛍のお母さんだった




母「Aちゃん。大丈夫。誰も責めてないから、、一緒に食べましょ。ね?」



「っ、、ぁ、りがと、ございますッ、、」



蛍「Aたくさん食べな。」ナデ



明「Aちゃんおいで!」


父「沢山食べなさい」ニコ



暖かいリビングに涙が流れた



そこには、、初めてのすき焼きだった



「、、あの、、ごめ、、あの、、」



席に座ってもどうしていいか分からず



上手く言葉が出なかった



蛍「A。落ち着いて大丈夫だから。食べ方?卵ここに割って解いて、、はい。これに付けて食べるの。苦手なものは?」



母「嫌いなものあれば避けて大丈夫だからね?」ニコ



「……す、みませ、、あの、、いただきます//」



真っ赤になりながら小さく言えばどうぞ召し上がれと

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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年1月22日 10時

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