2. 1-5の特待生 ページ3
勉強はまぁまぁできる方だったが、、
特待生援助を申請する為必死に頑張った
寝る間も惜しみ勉強した
じゃ無ければ生活が出来ない
バイト代じゃ学校経費を払えない
遠い親戚とは高校生からは自分で色々出来るでしょ
うちに迷惑かけないでねと言われた
皆がすき焼きを食べる中
1人部屋で8枚切り食パンを食べた日々
中学では教材が無く毎度忘れたと言えば
怒られ、先生が家に電話してしまい
恥かいたと罰を受けた日々
勉強だけは必死にした
早く自立したくて中2夏から本気で頑張った
そして特待生枠をもぎ取れた
交通費のみも出してくれず
家は安い賃貸を借りてくれたが築43年のおんぼろだ
家賃1万8千風呂トイレ付きなだけマシだ
貯金が少しだけある。交通費で残り8万位
早く仕事しなきゃなとケーキ屋で働き始めた
ザワザワと廊下が騒がしい
クラスに人が入ってきた、入学式が終わったのだろう
ガタッ
隣に座った誰か
否
なんとなくわかる
チラッとみたらやはり彼がいた
目が合い不機嫌そうにまた眉間にシワが寄る
蛍「……なに」
「……月城A。よろしく。」
蛍「……月島蛍。よろしく特待生さん。」
ドクン
嫌な汗が流れた
多分、、嫌味だ、、
嫌われてるんだ、と瞬時に察知し
今朝のドキ ドキを忘れることにした。
「……」
無言でまた外を見た
蛍「……」
HRが終わり皆が仲良く何部見に行くか話してる
「……」
羨ましかった
自由で
特待生は授業教材や、修学旅行費などは出るが
部費は出ない
いくら位掛かるのだろう
いや、、私はバイトだ。入る時間なんてない
ぎゅっと荷物を持ち
1人騒がしいクラスから出た
_________
月島side
HRが終わるとそいつは1人下を向き出ていった
特待生さん。と嫌味に言えば傷ついた顔が見えた
やってしまった
下駄箱の時も
あまりに可愛くていつまでも見ていたくて
笑っていれば山口にいい所だけ取られ
入学式の挨拶もAがしていた
顔色が悪く壇上から降りる時ぐらついて
周りがザワついた
せっかく隣の席になれたのに
冷たく嫌味しか言えない自分に腹立たしくなった
気づけばAを追いかけていた
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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年1月22日 10時