憧れの人 ページ6
私はそんなエレンを
誰よりも尊敬している。
A「私も、そう思うよエレン。」
私が人に流されやすい性格だから、
エレン達と外の世界の話をしているわけではない。
外の世界なんて考えることも
タブーとされてるこの狭い世界だけど、
私も心から外の世界には興味がある。
私が初めて自分の過去を3人に話した時に、
目を輝かせながらアルミンは言った。
「じゃあAって、壁の外に住んでたの？」
自分は小さい頃何かの間違えて外に出て規律を反した。
悪いことをしてしまったんだ…
という解釈でしかなかった私は
アルミンのその言葉を聞いて、
少し心が軽くなった気がした。
一番非現実的な考え方ではあるけど、
なんとなく、自分の中で腑に落ちた気がした。
外に出たら何か思い出せるのではないか…
そんな想いもあって
外の世界の話をするのは好きだった。
ミカサ「A…ぼーっとしてる。」
A「え…あ、ごめん。」
エレンとアルミンを見ると空を見上げて
何かを話している。
そしてミカサは私の方を見て
何か言いたげな顔をしている。
エレンと出会ってから、
ミカサの中の母性本能のようなものが
強くなった気がする。
まぁ危なっかしいエレンと一緒にいれば
そうならざる終えない気もするけど。
ミカサのエレンに対する執着は普通ではなかった。
A「……。」
私も同じように空を見上げた。
あの大きな空の下にはどんな
世界が繋がってるんだろう…なんて考えて。
A「…ミカサ、お腹空かない？
パン、もらいに行こうよ。」
ミカサ「…行く。」
アルミン「あ、ハンネスさんなら、
街のはずれでトランプしてたよ？」
エレン「はぁ？？仕事中だろ！！
また酒飲んだのか…」
アルミン「あはは…たぶん飲んでたと思う。」
A「はぁ…まったく。
最近まともなおじさんを見た覚えがない。」
エレン「A。
お前からガツンと言ってやれ！
そんなんだから税金泥棒って言われるんだ。」
A「うん。わかった！」
そう言って私はミカサと
ハンネスさんのところへ向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
Aside
ミカサ「A…本気なの？」
A「うん…本気だよ。」
ミカサ「調査兵団になりたいなんて…」
A「巨人には会いたくないし、死にたくもない。
ただ、外に出たら昔の記憶を
思い出せそうな気がするの。」
ミカサ「知りたいの？自分の過去が」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
