傍観者 ページ50
A「理由は他にも
あるんだってば！
調査兵団に知り合いもいるし…」
アニ「…へぇ。何で外に出たいと思うの。」
A「何でって…知りたくない？
外の世界がどうなってるか！」
アニ「…別に。」
A「あ…だよね。巨人、怖いしね。」
アニ「ああ。怖いよ。
だから壁の外なんか行くべきじゃない。」
A「あはは…わかってるよ。
でもそれを知った上で私は…」
アニ「あんたは何もわかってない。
人間が巨人に勝つことなんてできないんだよ。」
アニは急に真剣な顔をしてそう言った。
言葉に何か重さを感じる。
A「…アニ？」
アニ「悪い。…自分の部屋に戻ってくれないか。
少し休みたい。」
A「…わ、わかった。ごめん…」
もしかしたらアニはあの日、
恐ろしく辛いことを体験したのかもしれない。
私は静かにアニの部屋を出た。
ーーーーーーーーーーーー
Aside
エレン「うわぁ！！」
『ドスッ』
A「…エレン！？」
外に出ると、エレンが逆さまになっていた。
ミカサとアルミンと一緒に練習してたのか…
ミカサ「A！」
アルミン「A、どこに行ってたの？
あの後急にいなくなったから
ミカサがすごく心配してたよ。」
そのアルミンの言葉と同時に
ミカサがすごい勢いで走ってきた。
ミカサ「今までどこにいたの？」
A「ちょっとアニの部屋に行って
お話ししてただけだよ。」
ミカサ「アニ？誰？それ。」
アルミン「うーん…僕もまだわからないや。」
A「金髪で美人な子だよ。」
アルミン「それって、クリスタじゃないの？」
A「違うよ。クリスタは…
可愛いの方があってる気がする。」
アルミン「確かに…」
エレン「くそ…いってぇ…」
アルミン「エレン、大丈夫？」
エレン「ああ。悪いなアルミン…」
A「頑張ってるね…エレン」
エレン「なあA！何かコツはないか？
これができなきゃ開拓地行きなんだ！
頼む教えてくれ！」
A「コツも何も…」
こんなの少し集中すれば誰でもできる。
もちろん、エレンは例外だ。
なんせベルトが壊れてるんだから。
A「…自分を信じることかな。
あわてず、自分の力を発揮すればいい。」
エレン「なんだそれ…それは気持ちの問題だろ？
コツを教えてくれよ！」
A「だからコツなんてないって！
そんなことより、夕飯食べに行くよ！」
エレン「なっ…おい待て！おいてくんじゃねえ！」
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音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
