空白の2年 ページ36
さて…
あの倉庫は綺麗になったんだろうな。
掃除の腕がいいと噂のあいつの力、
見せてもらおうじゃねえか。
リヴァイ「……。」
俺は訓練の後すぐにあの倉庫へ向かった。
倉庫の外にはデケェゴミ袋が8つと
掃除道具が転がっていた。
あいつ、本当に掃除したんだろうな…？
『ガチャッ』
リヴァイ「…！！？」
倉庫の扉を開けると、
さっきとはまったく別の場所になっていた。
これを…あいつ1人でやったのか？
それもこんな短時間で。
『ドスッ』
リヴァイ「…？」
俺は足元にいたAに気づかず、
軽く蹴飛ばした。
こいつ…こんなとこで寝やがって…汚ねえな。
A「…んー……」
リヴァイ「おい。」
A「…すー…すー…」
リヴァイ「…ちっ」
ダメだ。爆睡してやがる。
めんどくせえガキだ…
だかまぁ、少しは掃除をわかってるらしい。
A「…っ」
リヴァイ「…！？」
うつ伏せになっていたAを抱き起こした。
こいつ…泣いてやがる。
埃が目に入ったのか？
それとも、悪夢でも見てやがるのか。
A「いた…い……もう…やりたくない」
リヴァイ「……。」
A「たす…けて」
リヴァイ「…うるせえ。」
俺はこいつの涙を指で拭き取り、
俺の部屋まで運んだ。
A…お前過去に、何があったんだ。
ーーーーーーーーーーーー
Aside
？「まだだ！まだ遅い！！
お前の力はそんなものではない！！」
A「はい。」
私はサンドバッグのような物の前に立ち、
ひたすらそれを殴り、蹴り飛ばした。
足と手がヒリヒリしてちぎれそうだ。
…というか、既にちぎれていた。
でも…私の手足はすぐに再生された。
？「誰が休んでいいと言った！！続けろ！！」
A「はい。」
男の人が後ろから私に命令をする。
私の周りにも色んな子供が
同じようなことをしてる。
私は、涙を流しながらひたすら痛みに耐え、
蹴り、殴り続ける。
でもどの子も顔の表情を一切変えることなく、
それを続けた。
ここはどこ…？
私に命令する男の人は誰？この子たちは誰？
私は…誰？
痛い…もうやりたくない。
こんなことをしてなんの意味があるの？
私は戦うのが嫌なのに…
誰か…私を助けて。
人間として…生きたいよ。
A「…？」
なんだろうこの匂い。
いい香り…
ほんのり甘くて優しい匂い。
ずっと…そばにいたい。
ーーーーーーーーーーーー
Aside
A「…ん」
何か…嫌な夢を見てたような。
でも途中でいい香りがして、
その夢は終わったんだ。
そして、未だにその匂いがかすかに残ってる。
ここは…
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音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
