空白の2年 ページ34
A「えっ…？
あ、はいそうです！」
急に背の高い髭の生えた男の
調査兵団が話しかけてきた。
というか私、雑用少女って噂されてるのか…
A「はっ！？」
気づいたらその男は私に顔を近づけ、
私の匂いを嗅ぐようなそぶりをしていた。
A「なっ…何するんですか！」
男「俺はミケ・ザカリアス。
調査兵団の分隊長を務めている。
お前の話は聞いているぞ。」
なんなんだ…この人は。
人の匂いを急に嗅いだきたり、
雑用少女だとか言ってきたり…
仕方ないことだけど、
私は少女と言われるのがあまり好きじゃない。
子供扱いされたくないんだ。
A「…はいそうです。
私はA・グレイといいます。」
ミケ「Aか。わざわざすまないな。
倉庫まで案内するようエルヴィンに
頼まれている。倉庫はこっちだ。」
A「あ、ありがとうございます…」
この人、分隊長ってことは相当偉い人だ。
でもそんな人がなんで私の案内なんか…
調査兵「おいペトラ！何見惚れてるんだよ！
俺たちも行くぞ！遅れを取っちまう…」
調査兵「うるさいわね！
あんただって口開けて見てたでしょ！
そんなんだから舌を噛むのよ！」
A「……。」
色んな人から尊敬されてるんだなぁ。
女の人からも、男の人からも…
ミケ「あいつが気になるようだな。」
A「え？あ…その…
すごい綺麗な動きされてるなぁって。
確かあの人の名前、リヴァイさんですよね？」
ミケ「知っているのか。
まぁ最近では人類最強の兵士…
なんて言われるようにも
なってきているらしいからな。」
A「人類最強の兵士…？」
ミケ「…あんな地下街のゴロツキが、
今じゃ調査兵団の兵士長だ。
人生何があるかわからない。」
A「兵士長なんですね。
彼、地下街のゴロツキ…だったんですか？」
ミケ「あぁ。」
A「そうだったんですか。
…だからあんなに目つきが悪いんですかね？」
ミケ「あいつの目か…そうだな。」
A「でも…本当は優しい人なんじゃないかなぁ…なんて勝手に思ってますけど。」
ミケ「…何故そう思った？」
A「え…それは…女の勘？ですかね。」
ミケ「女の勘か…俺の鼻よりも使えるかもな。」
A「…へ？」
『ギギギ…バタンっ！！』
ミケ「……ここだ。」
A「あ、は……い！？」
私の目の前にあった倉庫は、
ドアの中はホコリで奥が見えない
蜘蛛の巣だらけの大きな倉庫だった。
こんなところを1日で綺麗にするなんて
絶対に不可能。3日はかかる。
鬼だ…女の私1人に、
こんなところを掃除させようとするなんて。
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音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
