空白の2年 ページ33
エレン達が今どこで
何をしているかも知らず、
私は駐屯兵団の寮に寝泊まりしなら
馬の世話や掃除や食事の用意、
片付けなどを担当していた。
動物の世話や料理、
掃除が好きな私にはこの生活が苦ではなかった。
頼まれていないことも進んでやったり、
楽しみながら仕事に一生懸命取り組んでいた。
すると次第に私の働きが認められ、
仕事の幅が広がるようになり、信頼も増えた。
最近では私の掃除っぷりや、
料理の評判がいいらしく、
他の兵団の掃除や食事の用意を
任されるようになった。
ハンネス「A！馬の準備できたぞ！」
A「はーい！」
ハンネス「本当に1人で大丈夫か？」
A「大丈夫だよ。
この前も1人で憲兵団の方まで行ったんだから。」
ハンネス「だがな…慣れて来た時が一番」
A「おじさん！心配しすぎ！
ミカサみたいだよ。」
ハンネス「ミカサ…かぁ。
あいつら、元気にやってるといいが。」
A「きっと元気だよ。
エレンが一緒なんだから。」
ハンネス「それもそうだな！
あいつは少し元気すぎるところもあるが…」
A「うん！とにかく私は、
今私にできることを精一杯やるよ。」
ハンネス「すまねえな。雑用ばっかで…」
A「好きでやってるからいいの！
じゃあ、いってきます！」
今日は、調査兵団の放置され続けた
大きな倉庫の掃除を頼まれている。
久しぶりに調査兵団のところに行くなぁ…
ハンジさんやみんなは元気してるだろうか。
会えたらいいな。
ーーーーーーーーーーーーー
Aside
A「よっ…と。
ありがとうグレース。ここでゆっくり休んでね。」
相馬を木につなぎ、
優しく撫でてから餌を置いて
調査兵団の建物へ入った。
あの時ハンジさんに
ここを案内してもらったおかげで、
私は迷わずに目的の場所まで向かった。
そして向かう途中に、調査兵団が
訓練しているところを見ることができた。
調査兵「遅い！そんな動きでは
巨人の餌食だ！もう一度！！」
調査兵「もっと周りを見ろ！
仲間の動きもちゃんと見るんだ！」
A「……。」
すごく厳しそう…
あんなことを毎日するのかぁ。
A「…あ」
たくさんの兵士が飛び交う中、
1人だけ違う動きをした人がいた。
剣の持ち方も他の人と違う。
でもその動きはには無駄がなく、
綺麗で驚くほど速かった。
あの人は…あの時私を助けてくれた兵士さん。
話した時は怖い顔をしていて
近寄りがたい人だったけど、
戦っている時の彼の顔は真剣で…見惚れてしまう。
男「君が噂の雑用少女か？」
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音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
