prologue ページ1
「やめろおおお！！！離せ！！」
「だれか…だれかぁぁぁぁ！！！」
A「はぁっ…はぁっ」
『バキバキバキバキッ』
そう…
ここは地獄だ
A「はぁ……はぁ…っ」
巨人の呻き声と足音、
そして何かが砕けるような鈍い音に重なって
四方八方から悲鳴が聞こえる。
『ピチャッ』
そして、誰かの人間の血が私の頬に落ちてくる。
A「……はぁっはぁ…っ」
どこを見ても真っ赤に染まった地面。
そこを裸足で走り続けてる私の足は
もうボロボロで、感覚がない。
「助けてくれええええ！！」
「うわぁぁぁぁ」
はやく死にたかった。
はやく楽になりたかった。
なのに何故か私は走るのをやめない。
『ドシンッドシンッドシンッ』
足音がだんだん近づいてくる。
もう、恐怖という感情も忘れてしまった。
A「はぁ…はぁ…はぁ……うっ」
何もわからないまま走っていると、
急に何かに掴まれ、呼吸ができなくなった。
そう。
私は巨人の手の中にいた。
A「……。」
もう…いいよね？
お母さん。
私…お母さんの言われた通り、
頑張って生きたよ。
でももう…
会いに行ってもいいでしょ？
A「…っ」
どうして…私はみんなから軽蔑されるの？
どうして、私は信用されないの。
何が……みんなと違うの？
友達がいなかった私には、
お母さんしかいなかったのに…どうして。
どうして…どうして！！！
A「……っ！！」
巨人に喰われる直前になって
涙が止まらなくなった。
涙を流すのは、あの日以来だ。
『ピカッズドーーーーンッ！！』
A「……！？」
私が生きることを諦めて、
死を覚悟したその瞬間だった。
すぐ目の前で雷のような音と同時に現れた。
あれは…
A「………巨人？」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A「はっ…！！！」
また…この夢か。
そしてまた…
A「寝坊したぁぁぁ！！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 388人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音 - 読んでいただきありがとうございます！！頑張ります！！！ (2020年12月20日 11時) (
レス) id: 9804a0383a (このIDを非表示/違反報告)
のぞみ(プロフ) - 面白くて、今後の展開がすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2020年5月12日 14時) (レス) id: 80032df402 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：音 | 作成日時：2016年12月3日 17時
