教師の主役は我々だ！！【第一部】 (ページ23)

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15.コラボカフェにてページ23

そして、迎えた日曜日。
学校ではないからもちろん私服だ。
カフェはやはり並んでいた。じっくり並んで入れたのは一時間後。
とっくにお昼は過ぎていた。
周りを見れば、カップルや友人と来ている人が多く、私のように一人できている人は全然いなかった。
席に座って少し休んでいると、申し訳なさそうに店員がやって来た。

店員｢すみません、ただいま席が満席でして相席をお願いしてもよろしいでしょうか｣

相席？まぁ混んでいるし仕方ないだろう。一人で来るやつなんて少ないだろうしな。

『相手もお一人ですか？』

店員｢そうですよ｣

カップルと相席させられたりすると気まずいが相手も一人ならいいだろう。

『いいですよ』

そう言った私に頭を下げて店員さんは客を連れてきた。

店員｢お二人ともすみません。ごゆっくりどうぞ｣

そう言って去っていく店員にペコペコしている相席相手に私は見覚えがあった。

『鬱・・・先生・・・？』

私の声に振り向いたその人物は確かに担任の鬱先生であった。

うつ｢ほんまにこんなことあるんやなぁ～w｣

鬱先生は笑いながら私の向かいに座った。

『ほんとにまさかですよね。』
『知らない人じゃなかったのはよかったですけど、自分の担任とカフェで相席ってどんな拷問ですかね』

うつ｢ええやん！俺は結構嬉しいで？｣

『先生だって、生徒とじゃあ楽しめないでしょう。無理しなくていいですよ。というか、先生って普段から一人称"俺"でしたっけ？』

うつ｢無理なんかしてへんよ～純粋に楽しいで？｣
うつ｢普段の一人称は一応僕やで、教師やからな。今も生徒の前ではあるけどプライベートやし、Aさんの前ならええかなって！｣

『私の前ならいいって、ちょっと理解できないですけど』

うつ｢それだけAさんに気を許してるって思ってほしいねんけどな～w｣

流石、女たらし先生。口がうまいこと。
これで動揺してる私も私だ。

そんな話をしながらもお互いの食べたいものを食べていた。
ふと途中で正面を見ればいつもと違う鬱先生がいる。
いつものスーツじゃない先生だ。
いつかの授業中のように目が合った鬱先生は屈託のない笑顔になった。
そんな鬱先生を見て高鳴った胸の意味に気がついた。
さっきの動揺といい、女たらしだなんだと言いながらも私は、、、

そう

私は。

鬱先生が好きだ。