12.実験 ページ18
久々に連れてこられた化学室。
ゾム｢実験っていうても、薬品入れてくだけやからそんな大変ではないで｣
『大変って手間の問題ですよね。それよりも安全を保証してほしいんですけど。』
｢でも、学校の化学室でやれるようなことだから、そんな危険でもないっしょ！｣
ゾム｢そうやで！！軽く発光したり爆発するくらいやで！！｣
『全く安全じゃない！？』
｢じょ、冗談ですよね・・・？｣
ゾム｢一番危ないところはオレがやるから安心してや〜｣
目の前に楽しそうに薬品を並べていくゾム先生。
『これ、先生一人でもできますよね・・・？』
ゾム｢実験は皆でやった方が楽しいやろ？
まぁそんなことより、この一番大きいビーカーに入れてくんやけど
一個目の液体で色変わって、二個目で軽く火花散って、最後ので軽く爆発って感じやからどっちが先やるか決めてな〜｣
『ハイ！ハイ！私一番！火花嫌だ！！』
｢え、Aさん二番目やってよ！色変わるのやりたい！｣
ゾム｢決まらへんから、もうええわ！木葉ちゃん、先いれてAちゃん次のな！｣
強制的に渡された試験管に文句は言えない。
｢じゃあ、いれまーす｣
木葉がなんの躊躇もなく入れた薬品はビーカーの中の液体の色を鮮やかに変えていった。
ゾム｢よし、成功やな。次、頼むで〜｣
火花散るとかあとで知りたかったわ、、
｢Aさん！めっちゃキレイに色変わったね！！火花きっとキレイだよ！！｣
『分かった！分かった！やればいいんだろ！！』
半ばやけくそ気味に入れた薬品に反応し、パチッと火花が散った。
｢うわっ！！｣
身構えてはいたもののかなり驚いた。木葉は目をキラキラさせている。
｢わぁーすごい！すごい！！｣
ゾム｢おぉー順調やな！最後の入れるんやけど、二人は一応離れててな｣
ゾム先生は教室のすみまで私たちが移動したのを確認して、薬品を入れた。
一瞬の静寂の後、軽い破裂音と共にビーカーが粉々になった。
ゾム｢ちょっと多かったんやな、またビーカー割れてもうたわ｣
｢すご、、、｣
『これがどこが安全なのか・・・粉々ですやん。』
ゾム｢まぁ！実験は無事成功や！二人ともありがとな〜｣
｢楽しかったでーす｣
『できれば、もう呼ばないでほしi』
ゾム｢またよろしくな〜｣
ニヤリと笑ったゾム先生。
笑顔で頷く木葉。
私に退路は残されていなかった。
ーーーーーーーーーー
こんな実験ねぇよ！とか言わんといてくださいw
適当に考えました、はいww
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作者名：華火 | 作成日時：2018年2月3日 13時
