夢まるのゆめ逃避行 3 ページ19
？side
『は？って言われてもねぇ…。ここはゆめの世界なんだから』
ゆ「意味がわからないんだけど…同じじゃない？」
『同じじゃないよ。ここはね？…ゆめまる。貴方自身が望んだ世界なんだよ』
ゆ「え…？」
？「ネタバラシしてんの？」
ゆ「…りょうくん」
り「あー…ここではりょうくんなのか。そっか」
ゆ「どういう事…？」
り「んーとね、これはゆめまる自身が望んでる世界なの。アンチが居なくて、自分が1番人気で、誰も手を出してこない‥そんな世界」
ゆ「それを僕が望んだの…？」
り「当たり前でしょ？だから俺たちがいる」
『私達は正確には、本当の桜木Aでも、福尾亮でもない。小柳津徹也でも、鈴木としみつでも、柴田裕介でもない。皆、ゆめまる本体が作った幻想なの』
ゆ「僕が…作った幻想…」
『ここはゆめまるがいっちばん幸せで居られる場所なんだよ？だから一緒にいよう。ここで東海オンエアとして過ごそう？ね？』
ゆ「僕の理想…。でもどうして突然ここにいるの？」
『それは言えないよ。ってか分かるでしょ？』
ゆ「…あ」
り「気づいた？そう。熱中症で倒れてそのまま幻覚を見てるんだよ。きっと外の世界は大変だろうね」
ゆ「僕の状態はどうなの？！」
て「…それはだな」
ゆ「てつや…？」
て「病院で緊急入院。意識不明の重体。全員病室の前にいるってところかな？」
ゆ「！！」
て「ねぇ。このままここでずっと過ごそうよ」
り「誰もゆめまるを怒らない」
『ゆめまるが1番』
「「『ゆめまるがいっちばんだよ？』」」
ゆ「…！？そんなの…僕は望んでない！」
『望んでんだよ！！』
ゆ「！」
『望んでんだからここにいるの。ねぇ、一緒に過ごそう。ここで東海オンエアとしていよう？』
ゆ「それってさ…僕の命は天へ逝くって事？」
て「まあな」
ゆ「そんなノリで言わな…」
り「じゃあいいの？」
ゆ「ぇ？」
り「アンチがいて、怒られて、ストレス溜まるそんな世界にゆめまるは戻りたいの？」
ゆ「…」
僕は…どこにいたいの…？
？「ゆめ…！！」
ゆ「？」
？「お…！ゆめ…る！」
？『目を………て！」
？「どうする……よ！」
？「おいし………！なんとか…て……よ！」
ゆ「この声は…？」
し「あー来たか」
ゆ「…しばゆー？」
し「この声は外からの声。ゆめまる。君を呼び止めようとしてるんだよ」
ゆ「皆…。僕は起きたい！」
し「そんな簡単な事で出られる訳ないでしょ〜？笑」
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作者名：おとーふ 二号 | 作成日時：2020年7月24日 16時
