春雷到来【gnsn】

❀ ページ22

神里綾人

「ふふ…この様な感情を抱いたのはいつぶりでしょうか。」

口元に手を当て薄く笑いながら言う彼。彼かなり嫉妬深いので、付き合う前は密かに嫉妬心を抱いていてばかり。やっと貴方と付き合った後、その頻度はかなり減ってきたにも関わらず、偶然貴方が自分以外の男性と親しげに語り合っているのを見てしまい以前抱いていた感情が一気に思い出され…
ですが、彼はその思いを貴方に吐露することはありません。ですが、何時もよりスキンシップが多くなりますね。貴方がそれを指摘すると

「そうでしょうか。思い過ごしではないですかね？」

と言いながら更に体を密着させる彼。余りの近さに頬を赤らめる貴方を見て、くすくす笑う彼。…嫉妬したお返しですね。


雷電影

「影…落ち着くのです…この程度のことで感情が揺らいでいたら…神の威厳が…」

彼女が稲妻を一人で巡回している時のこと。ふと、貴方のところに行こうと思い付いた彼女。しかし、いざ貴方の家に行くと何やら親しげに会話する声が。チラリと覗き込むと貴方と稲妻の民である男性が心底楽しそうな顔をしながら会話しており。その瞬間、彼女はモヤッとした感情を抱きます。しかし、彼女は7神の1人。こんなことで混乱していてはならない！と自分を律そうとします。
しかし、やはり気になるものは気になってしまい…
後日、貴方を捕まえ、あの時のことを問い詰めます。

「Aさん、先日いた殿方は誰ですか？」

と。…圧が強い。


八重神子

「妾を誑かすとは…実に面白い童よ。」

意外と余裕そうな物言いの彼女。彼女、見た目は若くても500年は生きているのです。これくらいの感情で動揺したりしません。ですが、少し嫉妬はしているみたいです。次の日から、貴方が目の前にいる中、彼女は神社に訪れた男性に構わず話しかけ、談笑する彼女。…仕返しのつもりなんでしょうか。貴方が耐えきれなくなり、彼女の服の裾を掴み、遠回しにやめてと伝えると伝わったのか

「もう終わりかぇ？妾はもう少し楽しみたかったのじゃが…」

と袖を口元に持っていき、とても意地悪そうな声を出し、言う彼女。貴方が頬を膨らませながら怒ると
「くく、冗談じゃよ。どれ、これに懲りたら次から妾の気に障るような事をしないことじゃな」
と。彼女は雷(嫉妬)はとても怖いですねぇ

❀→←⛈嫉妬

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す